9Cook 氏が開催する Multi-Competence Meeting に参加した時の写真 長谷部 めぐみ 准教授岐阜大学にて、学部卒業�修士課程修了した後、横浜国立大学にて Ph.D の学位を取得。2020 年に全学教育機構に着任。現職に至る。速水 達也 准教授新潟大学教育人間科学部卒業、筑波大学大学院人間総合科学研究科修了、博士(体育科学)。札幌医科大学理学療法学第一講座研究員を経て、2010 年から信州大学に着任。アメリカのコーネル大学で開催された国際学会 The Ninth Workshop on Altaic Formal Linguistics に参加した時の写真日本語と英語の左右対称関係 フランスのエクス�アン�プロヴァンスにて Vivian コオーディネーションエクササイズでは、学生達が考案したエクササイズを実践します。ヨーロッパスポーツ科学会議での研究成果発表ポスター研究から広がる未来人間は、何語でも習得できる普遍文法を備えて生まれてきます。私たちは、日本語を使用する環境で成長したので、日本語を話しています。もし、英語を使用する環境に生まれていたのであれば、何の苦も無く英語を話していたわけです。そこで母国語である日本語の特徴を探りつつ、第二言語を習得するメカニズムを明らかにすることによって、日本の英語教育に対して貢献できると考えています。ある現象の表面的な部分だけでなく、その現象の深層部部分も理解することは、どの研究分野においても大切なことです。卒業後の未来像自分の持っている知識だけで判断するのではなく、あらゆる角度からものごとを考えて欲しいと考えています。大学生活の中で、同じ学部の友人だけではなく、他学部の学生や留学生、教員ともコミュニケーションをとり、自分とは違うものの考え方に触れ、広い視野で考えられる力を身につけ、自分の決めた道で活躍して欲しいと思っています。研究から広がる未来近年、体育・スポーツの分野では、科学データの有効活用が盛んになっています。それは、トップアスリートの強化に限らず、学校教育の現場においても同様です。経験的に理解していた現象に根拠を付け加えることで、教育、指導方法としての有効性を高めることにつながります。また、科学的根拠は、スポーツ工学やスポーツ行政の分野においても重要なコンテンツです。卒業後の未来像運動は、目に見えて結果がすぐわかる良いツールです。運動やスポーツに興味を持ち、探究し、未知の事柄を解明する一連のプロセスを良い経験にして、これからの人生に役立てて欲しいです。1 年次の英語科目と学術リテラシーの授業を担当しています。英語科目の授業では、自身の研究分野の知識を活かし、日本語と英語が左右対称の文構造関係を持っており、これまで学習してきた英語をより身近なものに感じてもらうようにしています。専門分野に関しては、統語論においては、主格・属格交替の現象に注目し、日本語とその他のアジア諸国の言語を比較することで日本語がどこから来たのかを探っています。第二言語習得においては、人間が 2 つ目の言語を習得するときにも、母語を習得するときと同じように普遍文法が機能しているのかを調査しています。そして英語教育の分野では、短時間で英語能力を測定できるテストの開発を行っています。言語教育部門研究テーマは、ヒトの運動感覚や、運動中の脳と筋肉との関係を解明することです。我々は、目的する運動を完全かつ正確に行うことは困難です。その理由としては、主観的な運動強度の段階付けが正確ではないことや、様々な要因によって筋肉の収縮力が影響を受けることがあげられます。それらを解明するために、筋活動や力学データを用いた測定を行っています。担当授業は、健康科学・理論と実践(1 年次必修科目)、コオーディネーションエクササイズやスノー・スポーツ、身体運動科学ゼミなどです。健康科学教育部門総合人間科学系全学教育センター総合人間科学系全学教育センター言語学(統語論)・応用言語学(第二言語習得・英語教育)運動の巧みさのメカニズムを探る
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