総合人間科学系研究紹介2025
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7 アメリカ連邦議会図書館のメイン閲覧室。外国人でも無料で利用できます。 トライアスロンのランニング 小池 洋平 准教授早 稲 田 大 学 人 間 科 学 部 卒業。同大学院社会科学研究科修士課程修了後、同大学院博士後期課程修了(博士�社会科学)。早稲田大学社会科学総合学術院助手等を経て、2019 年に全学教育機構に着任。現職に至る。杉本 光公 教授筑波大学大学院博士(体育科学)1998 年  信 州 大 学 農 学部 を 経 て、2008 年 全 学教育機構。現職に至る。Washington D.C. にあった NEWSEUM の壁に刻まれた Frederick Douglas(奴隷制廃止論者)の言葉。〔写真はすべて小池撮影〕アメリカの奴隷制廃止に貢献した Abraham Lincoln 大統領。スノースポーツの授業における根子岳登山の山頂トライアスロンのバイク人文・社会・環境科学教育部門研究から広がる未来憲法が保障する人権を研究することは、自分が自律した個人として自由に生きるための社会の条件を探究することでもあります。なぜ憲法が人権を保障しているのか。憲法が保障する人権の中身は何なのか。このような「問い」を出発点として人間と社会の関係性を徹底的に考えることで、公正かつ自由な民主社会の実現に貢献することができます。卒業後の未来像異なる価値観を持つ人びとと共生する現代社会では、絶対的に正しい正解は一つとは限りません。しかし、このような社会だからこそ、個人を尊重するために公権力が踏み越えてはならないラインもあるはずです。人権について疑問を持ち、悩みぬくことでそれを発見して欲しいと思います。研究から広がる未来運動の効率を上げることや、動作の習得などには、トレーニングが必要です。しかしそのトレーニングも闇雲に行っても効果はでません。原理原則に則ってしかも楽しく行うことが大切です。これはなにも運動に限ったことではなく、学問や趣味の習得にも当てはまります。運動をできるようになる成功体験は、そのまま他の能力の習得に応用できます。そのため、どのようにすれば効率良く運動を身につけることができるかを理解することは、生涯にわたって学び続ける素地を作ることになります。卒業後の未来像運動習慣があり、健康で体力があるということは、仕事や趣味などの人生を豊かにすることのベースになります。そのため、しっかり運動習慣を身につけることができれば、どんな分野の仕事でも充実して携わることができ、結果として、人生を豊かに、また自己の能力をしっかり発揮して、充実して過ごすことができます。憲法の基本原理や歴史などを学ぶ〈日本国憲法〉や、意見や考え方が異なる人びとと共生するためのルールのあり方を人権の観点から考える〈共生のための人権研究ゼミ〉などを担当しています。専門は憲法学・比較憲法学(アメリカ憲法)。主に日本国憲法 18 条が保障している〈奴隷的拘束からの自由〉をどのように解釈すべきか、奴隷制を憲法で廃止した 19 世紀中頃のアメリカ立憲主義を素材としながら研究しています。また、高校生の政治活動の自由や、社会における不平等を裁判所が解決する方法についても研究しています。バイオメカニクスの分野における、運動が心身に与える影響について研究しています。また、運動を習慣づけるためにどのようにすれば、楽しく行えるかを研究しています。とくに携帯音楽プレーヤーをつかって、楽しく運動をする方法や、自己効力感を高め、習慣付けを強化する方法の開発を行なっています。また、学生の健康増進と、運動習慣獲得のための授業方法の開発なども行なっています。健康科学教育部門総合人間科学系全学教育センター総合人間科学系全学教育センター自律した〈私〉が自由に生きるための社会を探るスポーツを通した自己実現で、世界を広げる

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