工学部研究紹介2026
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最近の研究トピックスIoT (Internet of Things) / CPS (Cyber-Physical System) を興味の中心として、モデル検査技術を応用した当該モデルの安全性検証手法を研究しています。同様に、実務支援やモデリング教育を目的としたステートマシン図シミュレータや、シミュレータを応用した評価環境の研究も行っています。研究キーワードソフトウェア工学 ・ モデル駆動工学 ・ オブジェクト指向開発 ・ ユーザビリティ・要求工学私の学問へのきっかけ准教授 小形 真平研究シ研究シーーーズティ評価支援技術善技術計・検証技術共同研究・外部資金獲得実績生成手法の研究(科研費基盤C・学外共同研究)特別研究員奨励費)(民間企業からの委託研究)連携による共同研究)ステ ー ト マシ ン モデ ル のシミュレーションツール:簡単にシミュレーションを実行でき、また未通過遷移の解析なども行えるシミュレータ機能を応用した検証手法を研究するモモデデルル駆駆動動ななソソフフトトウウェェアア工工学学::高高品品質質ななソソフフトトウウェェアアをを設設計計ししよようう!!研究から広がる未来卒業後の未来像私が「ソフトウェア工学」という言葉を知ったのは、高校3年生の終わり頃でした。当時は「ゲーム」を作りたくて、触ったこともないオブジェクト指向プログラミング言語Javaを独学で覚えました。プログラミング言語を知 る ほ ど、 様 々 な 、 け れ ど も 複 雑 で 大 き な ア プ リ ケ ーションを作れるようになり、次第に「如何によいソフトウェアを早く作れるか」に興味が移りました。実は、それが「ソフトウェア工学」の目指すところでした。その必要性と面白さからこの学問分野を選んだのです。芝 浦 工 業 大 学 大 学 院 工 学研 究 科 修 了 。 博 士( 工学)。2020年より現職。モ デ ル 駆 動 工 学 、 要 求 工学 お よ び ソ フ ト ウ ェ ア 工学 教 育 を 主 と し た 研 究 に従事。従前からソフトウェア設計図としてのモデルは盛んに研究されています 。そのようなモデルは、開発者がソフトウェアの本質を表現 ・理解するための有用な手段です。我々はモデルを軸としてスマートなソフトウェア開発方法の確立を目指します。システムの安全性検証アプローチ:これらの全体像に対して個別の要素技術を研究しているソフトウェアの設計モデルに対して、ユーザビリティを高める各種技術をどのように連携するかを整理した図:主なキーワード:画面遷移設計、ユーザビリティパターン、プロトタイプ、操作ログ、シミュレーション、機械学習小形研究室では、よいソフトウェアを効率的に開発する方法を研究しています。ソフトウェアには、建築と同様に設計図(モデル)があり、特に多くの開発者が係わる大規模な開発プロジェクトの成否はモデルの品質に大きく左右されます。当研究室はモデルを中心として、ソフトウェア品質を作り込む・評価する方法、情報ネットワークを設計・検証する方法、ソフトウェア開発者を教育支援する方法などをテーマに研究を展開しています。◼ ユーザビリティに着目したモデルベース評価支援手法◼ 画面遷移に注目した仕様作成技術とプロトタイプ自動生成技術◼ Webアプリケーションに対する操作ログに基づく、ユーザビリ◼ ソフトウェア工学教育を支援する教育支援技術◼ 解析・シミュレーションに基づくソフトウェア品質の評価・改◼ 図式の仕様表現(モデル)に基づいた情報ネットワークの設◼ 生成AIを用いた要求分析支援技術◼ 状態遷移モデリング学習を支援する学習者向けフィードバック自動◼ ユーザビリティ評価支援フレームワークの開発(科研費若手B)◼ 高品質な要求仕様獲得のためのモデル駆動開発手法の研究(科研費◼ モデル駆動開発を支援する研究手法の実践的適用と再利用性の検討◼ ソフトウェアデバッグ支援のためのインフラログ解析の研究(産学◼ ネットワーク設計のためのモデリング手法の研究◼ IoTシステムの検証支援に関する研究(産学連携による共同研究)◼ トレーサビリティ追跡に関する研究(産学連携による共同研究)97

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