77歴史的建造物の謎を解き明かしていく活動は⾮常に刺激的です。固定観念にしばられない⾃由な発想⼒を養うことは研究に限るものではなく、社会を⽣き抜いていく⼒の育成につながります。研究室では、国内だけでなく海外でも⾃分らしさを表現できる⼈材の育成を⾏っています。語学はもちろん研究指導を通して、学⽣が国際的な幅広い視野を持つことを念頭に指導を⾏っています。2009年の地震で⼤きな被害を受けた教会の解析を⾏った。1970年に⾏われたコンクリートによる補強のため、被害がより深刻化したことを明らかにした現場での材料実験に基づき、ヴォ−ルトの耐⼒解析を⾏った。研究成果は、実際の補強計画に利⽤された。私が、建築保存を志したときは、そのような分野を国内で学べる環境が整っておらずまた学⽣、教員の熱意のなさに嫌気がさし、欧州に渡りました。欧州の異なる国での研究活動を通し世界中のトップクラスの研究者との交流が多々ありました。彼らから⼤きな知的刺激を受け、研究者としての道を志すようになりました。私が受けたような刺激を研究者また教育者として、信州⼤学の学⽣に与えていきたいと考えています。2008年 パ ド バ ⼤学 ( イ タリ ア )MSc 、 2009 年 スダ ン デ ィ ー ⼤ 学 ( ス コ ット ランド )MSc、 2015 年カ タ ル ー ニ ャ ⼯ 科 ⼤ 学(スペイン)Ph.D2016 年 3 ⽉ よ り 信 州 ⼤ 学⼯学部ページの背景には⾊を⼊れずに研究シーズを配置してください。画像を配置画像を配置QRを配置遠藤研究室では歴史的レンガ造建築修復、補強に関する研究を⾏っています。特にレンガ造建築の耐⼒を正確に評価する解析⼿法の提⽰、またそのような解析に基づいた構造補強計画提案が主な課題です。歴史建造物が持つ建築的な美しさを損なわない構造補強をモットーに研究活動を続けています。私の学問へのきっかけ准教授 遠藤 洋平顔写真を配置研究から広がる未来卒業後の未来像HHooww ddoo II kknnooww wwhhaatt II ddoonnʼʼtt kknnooww??
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