数値流体⼒学 ・ 非圧縮性流体 ・ キャビティ⾃励振動流れ ・ カルマン渦流れ流れの制御 ・ 数値計算法 ・ 流出境界条件流体の運動は目に見えなせん。そこで計算を高速で行うことができるハイパフォーマンスコンピューティング で 数 値 的 に 解 く 数 値 シ ミ ュ レ ーションが有効なのです。空気や水の複雑な流れを可視化することができ、その物理の解明ができるようになります。数 値 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン の 技 術 は 、様々な工業製品の開発に広がっています。卒業生は機械メーカーエンジニア、プラントエンジニア、ソフトウェアエンジニア、システムエンジニアなど様々な分野で活躍しています。一様流中に置かれた角柱の後流には、角柱の上下から交互に渦が発生するカルマン渦列が形成される。角柱の背面を上下から中央に向かって壁面駆動させると、誘起流によってジェットが形成され、カルマン渦の生成が停止する。吉田研究室で開発したカルマン渦制御方法である。開いたキャビティを過ぎる自励振動流の流線と渦度キャビティ上流側壁を上方向に壁面駆動することにより自励振動が停止できる名 古 屋 大 学 工 学 部 助 手 、信 州 大 学 工 学 部 助 手 、 講師を経て2003年 より現職。研 究 分 野 は 流 体 工 学 。 特に 、 数 値 シ ミ ュ レ ー シ ョン に よ っ て 流 体 を 研 究 する 数 値 流 体 力 学 を 専 門 とする。⻘い空にまっすぐに伸びる⽩い⾶行機雲を見たことはありますか? 何十トンもの⾶行機が人を乗せて⾶べることは不思議ではありませんか? 流体力学に興味を持ったきっかけは、⾶行機はなぜ⾶ぶことができるのかと不思議に思ったからです。⾶行機が⾶べるのは翼の周りの空気の流れによって発生する揚力によることを大学の授業で知りました。目に見えない空気の流れがもつ複雑な物理に惹かれ、流体力学の研究に進みました。吉田研究室は、流体の流れ現象を高性能計算機を用いて数値シミュレーションする研究を行っています。身の回りにある空気や水など流動する物質を流体といいます。流体の流れは身近な工業製品から地球環境まで広く関係しています。流体の運動をコンピューターで計算することで、目に見えない複雑な流れの現象をデータ化し可視化することで解明することを目指しています。さらに流れを制御することを目指しています。例えば、開いたキャビティを過ぎる自励振動流れや角柱後流のカルマン渦をコントロールする新しい方法を研究開発しています。 開いたキャビティ自励振動流れの直接数値シミュレーション 開いたキャビティ自励振動流れの粒子法シミュレーション 開いたキャビティ自励振動流れの振動抑制流体制御シミュレーション 角柱を過ぎる一様流中のカルマン渦の発生制御シミュレーション 高精流出度境界条件の開発 インクジェットプリンタ内の流動解析(⺠間企業との共同研究) プラスチック⾦型内の流動解析(⺠間企業との共同研究) 二次元乱流噴流中の物質拡散の直接数値シミュレーション(財団法人中部電力基礎技術研究所研究助成) 数値解析によるキャビティ自励振動流の新しい制御方法の開発(科研費(基盤研究(C)) 直接数値シミュレーションによるキャビティ自励振動流の能動制御法の開発(科研費(基盤研究(C))私の学問へのきっかけ准教授 吉田 尚史ココンンピピュューータターーでで計計算算すするる複複雑雑流流れれののメメカカニニズズムムのの解解明明とと、、複複雑雑流流れれのの制制御御研究から広がる未来卒業後の未来像68
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