工学部研究紹介2026
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みずひ)%(300nm(a) 透過型電子顕微鏡写真火力発電プラント高圧蒸気タービンロータ用耐熱鋼の高温経年使用による組織劣化機構の探索(マルテンサイト相のラス幅増大による回復)200μmCrCr地熱蒸気タービンブレード用 13Cr 鋼表面における孔食の発生・ 成長挙動の調査 (孔食断面の二 次電子像および腐食生成物のEDSによる元素分析結果)時間 (h)改良9Cr-1Mo鋼(ASME Grade P91)のクリープ曲線67発発電電ププラランントト((地地熱熱・・火火力力等等))機機器器材材料料のの環環境境強強度度特特性性向向上上、、安安心心なな発発電電をを目目指指すす!!「火力発電プラントボイラ機器用改良9Cr-1Mo鋼(P91鋼)のクリープ強度特性向上に関する研究」を行っている。ASTM-ASMEの規格改訂により、合金成分の微量調整や熱処理方法の変更などが行われ、改良9Cr-1Mo鋼(ASME Grade P91鋼)のより高温で経年使用に伴う微細組織の安定性向上を図る。長時間側でも破断ひずみの低下が見られず、良好なクリープ延性を示す!蒸気タービン材料 ・ ボイラ機器材料 ・ 耐熱性 ・ 耐食性 ・ クリープ ・応力腐食割れ(SCC) ・ 腐食疲労(CF) ・ 流れ加速型腐食(FAC)研究キーワード最近の研究トピックス炭化物ラス境界消失したラス境界(b)ラス組織のイラストOOFeFe660000℃℃准教授 牛 立斌共同研究・外部資金獲得実績研究から広がる未来卒業後の未来像私の学問へのきっかけ牛研究 室では 、鉄 鋼材料 を主と して構造 材料の 強度 特性、 耐食性 、耐熱性 および さま ざまな 破壊挙 動に関す る研究 を行 ってい ます。 実験、分 析なら びに 学会発 表等を 通して金 属材料 関連 の知識 および 実践能力 を身に つけ ます。 将来、 技術者や 研究者 とし て社会 に貢献 することが期待されます。卒業生 は、鉄 鋼材 料、機 械、自 動車、電力 、電機 などの 関連企業 で、研究開 発、設 計、 生産管 理など 多くの分野 で活躍 してい ます。ま た、公務員になった方もいます。信 州 大 学工 学 部 助 手 、助教 授 を 経 て 、 2007 年 よ り現職。材 料 強 度 学 の 分 野 に お いて 、 プ ラ ン ト 機 器 材 料 の高 温 強 度 や 耐 食 性 等 の 関連研究を行っています。(科研費基盤研究C)(環境省環境研究総合推進費補助金事業)(民間企業との共同研究)(民間企業との共同研究)(民間企業との共同研究)(民間企業との共同研究)高校のときは「物理」 と「数学」 が好きで、とくに物理の力学部分と数学の幾何学部分が大好きでした。大学では機械工学を学び、とくに「材料力学」と「材料学」の内容にすごく魅かれていました。いまは金属材料の関連分野で好きな教育研究を行えて、いろんな苦労があっても嬉しいことが沢山あります。 構造材料の強度および破壊に及ぼす ①環境因子(腐食環境、高温環境) ②力学的因子 ③材料組織学的因子 などの影響に関する研究 材料の腐食試験(浸漬腐食試験、電気化学的腐食試験)による耐食性評価ならびに防食対策 材料の応力腐食割れ評価試験および対策 材料の組織劣化機構の検討および熱処理等による長寿命化対策 多軸応力状態下での破壊機構分析(実験と解析) 蒸気タービン材料の腐食挙動に及ぼす有機酸の影響の解明 発電プラントボイラ設備材料の腐食挙動に及ぼす有機アミンの影響の解明(科研費基盤研究C ) 金属・プラスチック複合廃棄物の分離装置の研究開発 地熱発電プラント蒸気タービン材料の耐食性評価に関する研究 蒸気タービン用低圧翼前縁焼入れ部の耐食性評価に関する研究 各種ボイラ給水環境中における炭素鋼の耐食性評価および形成皮膜特性(民間企業との共同研究) ダイカスト用合金工具鋼鋼材の腐食疲労に関する研究カーボンニュートラル実現のため、地熱などの自然エネルギーを用いる発電の導入や拡大が必要とされています 。化石燃料を用いる火力発電に対してもなお一層の熱効率の向上による環境負荷の軽減および安全性・信頼性などが求められています。牛研究室では、地熱および火力発電プラント蒸気タービン材料やボイラ機器材料の各種腐食破壊機構を解明し、材料の耐食性向上に関する研究を行っています。また、火力発電プラント高温機器用耐熱鋼について、過酷な環境における長寿命化のための高温強度特性向上に関する研究も行っています。研研 究究 シシシ ーー ズ

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