工学部研究紹介2026
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57研究キーワード計算材料科学 ・ 固体⼒学 ・ 計算⼒学私の学問へのきっかけ教授 松中 ⼤介共同研究・外部資⾦獲得実績研究から広がる未来卒業後の未来像分⼦動⼒学法によるマグネシウムの変形に関する解析と第⼀原理計算による合⾦元素探索マップ:原⼦レベルでの変形メカニズムの理解と合⾦元素候補の提案を⾏っている第⼀原理計算による⾦属と酸化物の異種材料界⾯の電⼦状態:異なる材料の界⾯では複雑な結合が⽣じていることを明らかにした⼤学では学ぶ世界が⾶躍的に広がります。先⼈たちが築き上げてきた学問の奥深さに触れることができます。⼀⽅で、 未解明の問題が数多く残されていることを知ります。学問の発展や新しい発⾒に⽴ち会うことになるかもしれません。 そうした学びの中で興味を持つ分野が⾒つかるはずです( 私も4 年⽣の研究室配属からこれまでに多くの⾯⽩さに触れてきたことが「 学問へのきっかけ」と⾔えるかもしれません) 。そして、 習得した知識や技術が⾎⾁となって考える基盤が作られていきます。⽇ 本 学 術 振 興 会 特 別 研 究員 、 ⼤ 阪 ⼤ 学 ⼤ 学 院 ⼯ 学研 究 科 助 教、 信 州 ⼤ 学 学術 研 究 院 ⼯ 学 系 准 教 授 を経 て 、 2022 年 4 ⽉ よ り 現職。研 究 分 野 は、 計 算 材 料 科学 、 固 体 ⼒ 学、 物 性 理 論。あらゆる材料は電⼦や原⼦核から構成されていますが、 現実の材料との間には⼤きなスケールのギャップがあります。 マルチスケールな視点から材料特性を解明して、電⼦や原⼦のレベルから新しい材料を設計する⾰新的なものづくり⼿法の開発を⽬指しています。ものづくりの基盤を担う材料⼒学や材料⼯学から最先端の計算科学や物性物理までを研究活動を通して⾝につけ、 新材料を研究する分野や材料の特性を活かした製品を開発する分野で活躍できる⼈材を育成します。電電⼦⼦・・原原⼦⼦レレベベルルののシシミミュュレレーーシショョンンをを駆駆使使ししてて、、材材料料機機能能ののメメカカニニズズムムをを解解明明材料で⽣じる多様なマルチスケール・マルチフィジックスな現象を解明し、新しい機能やより⾼い性能を持つ材料を設計することを⽬指しています。電⼦・原⼦レベルの計算科学⼿法を⽤いて、構造材料の⼒学特性に関係する格⼦⽋陥の振る舞いや異なる材料間の界⾯特性など、材料物性の微視的なメカニズムの研究を⾏っています。研究テーマによっては、機械学習・データサイエンス的⼿法、ナノインデンテーションやマイクロ⼒学試験などの実験も⾏っています。研研研 究究究究究 シシシシ ーーーーー ズn 第一原理計算に基づくマテリアルデザインn 分子動力学シミュレーションによる欠陥ダイナミクス解析n 機械学習原子間ポテンシャルの開発n ナノ異材界面の原子論的解析n 結晶成長・表面反応の原子モデリングn ソフトマターの局所力学評価l 表面反応に関する動的モンテカルロ解析(民間企業との共同研究)l 固体電解質のシミュレーションに関する研究(民間企業との共同研究)l ナノ組織制御Mg合金のマルチスケールモデリングの研究(民間企業との共同研究)l 薄膜界面特性評価システムの構築に関する研究(民間企業との共同研究)l 第一原理原子エネルギー計算が実現するオートノマス機械学習分子動力学法の創成(科研費基盤B(分担者))l 第一原理機械学習手法によるナノ異材界面の力学特性の解明(JSTさきがけ)l 機械学習を用いた高精度原子間ポテンシャルに基づくMg合金の欠陥挙動の解明(科研費基盤C)l 第一原理計算に基づくミルフィーユ構造のフォノン物性の解明(科研費新学術公募研究)l 計算科学的手法とマイクロ材料試験によるマグネシウム合金の変形機構解明(科研費基盤C)l ソフトインデンテーションの構築(科研費萌芽(分担者))!"#!=!!"#!=!0.06ML3ML100ML!=!最近の研究トピックスマグネシウムのき裂-双晶-転位の欠陥間相互作用のMD解析表面成長におけるひずみの効果に関するKMCシミュレーション

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