37ナノ炭素は夢の素材として世界的に注⽬されています。本研究室ではナノ炭素を農業廃材等を含め、様々な原料から合成し、物性解明、それらの物性を利⽤した⽔環境エネルギー分野への応⽤研究も⽬指しています。主体的に取り組む能⼒、問題解決能⼒、コミュニケーション能⼒といったことを研究活動を通じて⾃ら考え、取得できるように⼒を⼊れていますので、どの分野・職種でも役⽴つと思います。⾼機能炭素材料の原料としての籾殻。バイオマス資源として⾼機能炭素/ケイ素材料の原料としての利⽤が期待できる。籾殻から合成したグラフェン被覆炭化ケイ素ナノファイバーとグラフェン構造体の透過型電⼦顕微鏡写真と構造モデル。カーボンナノチューブやグラフェン、また活性炭などのような炭素材料を世界中の研究者の先⾏研究を参考例に⾃分のアイデアや創意⼯夫を⼊れて合成実験することが⾯⽩く、また⾃分で創り出した炭素材料の構造や特性等の特徴や独⾃性が他の先⾏研究と⽐較し分かったときにより⾯⽩く感じたことがきっかけです。信 州 ⼤ 学 ⼤ 学 院 後 期 課 程を 終 了 後 、 ⽇ 本 学 術 振 興会特別研究員(PD)、⻑岡 技 術 科 学 ⼤ 学 助 教 を 経て現職。研 究 分 野 は ナ ノ 炭 素 の 合成 、 構 造 解 析 や 特 性 解 析 、⽔ 環 境 エ ネ ル ギ ー デ バ イスへの応⽤研究。研究対象はカーボンナノチューブ、グラフェン、活性炭等はじめとした炭素材料の合成と応⽤です。特にカーボンナノチューブをはじめとしたナノ炭素を触媒化学気相成⻑法を利⽤した合成研究や農業廃材等を原料にした合成法の研究もしています。例えばバイオマス資源である籾殻を原料にすることで、主成分の炭素、ケイ素成分からナノ炭素やそれらのハイブリッド複合体が調整できます。応⽤研究としては軽量複合体、電池電極材料、スーパーキャパシタ⽤電極、⽔浄化⽤デバイス電極などへ展開を⽬指しています。⾼⾼機機能能ナナノノ炭炭素素のの合合成成とと⽔⽔環環境境エエネネルルギギーーデデババイイススへへのの応応⽤⽤をを研研究究すするる気相成長法によるカーボンナノチューブの合成カーボンナノチューブの構造調整グラフェンの合成農業廃材を利用した新規炭素材料の合成新規ナノカーボン複合体を利用した水環境エネルギーデバイス科学研究費特別研究員奨励費 代表 “2層カーボンナノチューブで特異に発生する融合現象に関する研究”(H18~H19)科学研究費若手研究B 代表 “ヘテロ化2層カーボンナノチューブの合成と新機能創出に関する研究”(H24~H26)日本学術振興会2国間交流事業 代表 “籾殻由来グラフェンを利用した高機能繊維状複合材の創製とエネルギーデバイス応用”(H27~H28)科学研究費基盤研究C 代表 “カーボンナノチューブ各層への選択的異元素ドープによる新機能創出と応用に関する研究”(H30~H32)私の学問へのきっかけ准教授 村松 寛之顔写真を配置研究から広がる未来卒業後の未来像研究キーワード :炭素材料研究シーズ外部資金等
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