31水水害害のの軽軽減減にに向向けけたた流流域域治治水水技技術術のの開開発発・・普普及及をを促促進進すするるキャンパス内建物屋上に設置した小型気象レーダ(日本無線)信信州州大大学学大大学学院院 近近藤藤孝孝洸洸作作成成東日本台風による千曲川流域での降水量分布私の学問へのきっかけ教授 吉谷 純一研研 究究 シシ ーー ズ共同研究・外部資金獲得実績財団法人助成)会)式会社)ト)成)研究から広がる未来卒業後の未来像大学では社会とのつながりが最も強いと思った土木工学科を選びました。就職後、最初に配属されたのが研究所の河川部門で、それ以降、水に関する政策支援の仕事をしてきました。就職後、専門知識と能力の不足を痛感し、カリフォルニア大学デーヴィス校大学院に入学し水資源政策など広範囲の勉強をしました。専門知識があると、顧客の期待を上回る問題設定と解決策を提示することができることを実感するようになりました。1983年 北 海 道 大 学 土 木 工学科卒、1995年UC Davis修 了 。 建 設 省 土 木 研 究 所、国 土 技 術 政 策 総 合 研 究 所、京 都 大 学 防 災 研 究 所 な どを 経 て、 2016 年 よ り 現 職。主 な 研 究 分 野 は 、 水 資 源政 策 、 河 川 計 画 、 水 文 予測など。事例を取り上げ、 現状の全体像を把握し、研究はなぜ、誰のために行うのか、研究成果はどう使われるのかを常に意識することで、適切な問題設定ができるようになります。個別知識や数値計算能力だけでなく、研 究 を 通 し て 社 会 人 と の コ ミ ュ ニケーション能力が高まります。研究室卒業生はこれを生かして、官公庁、建設コンサルタント、 建設会社に就職の他、大学院に進学しています。上田市諏訪形地先の千曲川堤防欠損と鉄道橋梁一部崩落(2019年10月15日)佐 久ケ ー ブ ル テ レビ 年 末 特 番「 台 風19 号 その 時 佐 久 で は ・ ・ ・」 収 録 ( 2019 年 12 月 15日)頻発する水害、水不足、水環境汚染などは世界共通の問題です。しかし、自然・社会条件は地域により多種多様なため、問題の構図と有効な解決策は地域特有です。吉谷研究室では、東アフリカのフッ素汚染問題の研究に加え、令和元年の千曲川災害を受け、河川管理者、防災関連企業、他機関の専門家と協同しながら、ゲリラ豪雨観測、数値モデルによる予測・被害軽減策の評価立案、逃げ遅れゼロ達成の流域治水研究を行っています。学生は自分の興味のある個別のテーマを選び、研究を行っています。 千曲川流域治水対策 水害リスク評価とコミュニケーション 逃げ遅れゼロ啓蒙活動 欧米の水政策、技術基準の分析 統合水資源管理 水害版事業継続計画(BCP)策定支援 リアルタム洪水予測システムの診断・改善 ゲリラ豪雨レーダ量観測 実務者研修・一般向けアウトリーチ活動 カリフォルニア渇水の現状調査と教訓(研究会、及び、 ノーベル賞級受賞外国人研究者招へい(日本学術振興 外国人研究者短期招へい(日本学術振興会) 水循環ワークショップ開催(財団法人助成) 令和元年千曲川災害調査(財団法人助成) 令和元年東日本台風災害緊急調査(突発災害科研費) 小型気象レーダの水災害管理の実用化研究(日本無線株 逃げ遅れゼロ啓蒙活動(NaganoSDGs地域防災プロジェク 一般公開「防災と水環境」連続講演会主催(財団法人助最近の研究トピックス研究キーワード統合水資源管理 ・ 水害・水資源政策 ・ 水循環 ・ 河川計画 ・ 洪水予測 ・ 水文観測2016年11月工学キャンパスにて開催した公開セミナー「カリフォルニア統合水管理セミナー」でのカミヤ・グビッチ カリフォルニア州水資源局全州統合水管理部長による講演日本無線株式会社・SBC信越放送などと実施した「防災・ラジオ工作教室。小学生はラジオ工作を楽しみながら逃げ遅れゼロを目指すマイ・タイムライン作成方法を学習
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