200 µm200 µm22有有害害物物質質もも希希少少資資源源もも選選択択的的ににキキャャッッチチすするる先先進進材材料料~~単単結結晶晶ととナナノノシシーートトでで挑挑むむ~~研究から広がる未来卒業後の未来像高校生のころに環境問題に強く興味をもちました。 問題の解決にどれだけ貢献できるか分からないけれど、 一生懸命挑戦してみようと奮い立ち、 大学・大学院に進学しました。 良き指導者・先輩・ 仲間に巡り会えたことが今の自分の礎になります。研究の醍醐味は、世界で誰も答えを知らない問題に対して自分のアイディア一つで挑戦できること。 狙ったとおりの結果が得られたときは身震いするくらいに感動します。一緒に体感しましょう。東 京 工 業 大 学 で 博 士 ( 工学)を取得後、 東京工業大学 博 士 研 究 員・ 特 任 助 教、信 州 大 学 助 教 を 経 て、2019年 よ り 現 職。 研 究 分野 は 、 材 料 科 学 、 吸 着・触 媒 科 学、 イ オ ン 交 換 体。無 機 合 成 法( フ ラ ッ ク ス 法、 水 熱 法等)を駆使して、多様な機能性無機結晶を育成しています。 持続可能な開発 目 標 (SDGs) を 実 現 す る 材 料 研 究に日夜奮闘しています。最先端の分析機器を利用して独自のデータを取得します。イオン交換体・選択吸着をキーワードに機能性無機結晶の育成とそれらを用いた環境浄化・資源回収に係る化学が学べます。 卒業後は環境・エネルギー関連分野を中心に、幅広い分野で活躍することが期待できます。フラックス法を用いて育成した層状ニオブ酸,チタン酸塩単結晶の光学顕微鏡写真。化学的に処理することで, 厚みが原子数層のナノシートへ転換できます。吸 着 分 離 の 例 に な り ま す。 各 種 材 料 を 用 い てa) 電気吸着,b) 表面レドックス, c) レドックス吸着を利用することで目的物質を選択的に分離することができます。選択分離は混合物から目的成分を取り出す研究技術であり、 化学プロセスの効率化、 原料・製品の高純度精製および環境負荷物質の回収等を実現します。近年、海水・かん水や都市鉱山から選択的に希少なリチウム等の有用資源の回収に注目が集まっています。林研究室では、固体化学を基盤としてナノ空間構造をデザインすることで熱力学的平衡を軸とする吸着・イオン交換法や速度差分離を軸とする膜分離を利用し、選択的に目的物を吸着分離することでサステイナブルな社会の実現に貢献します。収チタン酸塩結晶のフラックス育成と重金属イオン吸着除去層状化合物を用いた放射性核種の選択吸着除去無機イオン交換体を用いたリチウムイオンの選択回カーボン-層状無機化合物ハイブリッド材料の作製と応用ナノシート積層膜による希少資源の選択分離分子動力学法によるイオン選択交換挙動の解明共同研究・外部資金獲得実績▼科研費基盤研究(B) イオンを選択的に分離するナノシート積層膜の創製▼クリタ水・環境科学振興財団研究助成 大型ナノシート積層制御によるナノろ過膜の機能開拓と層間イオンの電気化学的計測▼TAKEUCHI育英奨学会研究助成,大型単結晶ナノシートの作製と積層制御によるナノろ過膜の機能開拓▼科研費基盤研究(C),5配位チタン化合物の結晶育成と機能開拓▼科研費 研究活動スタート支援Ti,Nb系窒化物ナノシートの作製とその電池電極材料への応用▼ソルト・サイエンス研究財団 食塩を用いるフラックス法を利用したリチウムイオン選択吸着材の開発▼鉄鋼環境基金 高機能性無機結晶を用いた排水・環境水からの稀金属イオンの選択回収私の学問へのきっかけ准教授 林 文隆研究キーワード研研 究究 シシ ーー ズ環境浄化 ・ 資源回収 ・ イオン交換 ・ 選択吸着 ・ SDGs ・ ナノシート積層膜・計算科学Type III III IVTiTiNb Ta SbNb Ta SbNb Ta SbNb Ta Sb200 µm
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