110最近の研究トピックス研究研究キーワード研究研究 シーズ観測システム・ 遠隔検知 ・ データ較正 ・ 宇宙線観測・ミューオグラフィー・科学教育Telesco pe Arr ay実 験は 観測 開始 か ら15年 以上 が経 過 して い ま す が、較 正 技術 の 向 上 によ り 観 測精 度 は向 上 し て いま す。ド ロ ーン に 搭 載 型光 源に よ り望 遠 鏡 の 光学 特 性 を 従来 よ り も 4倍 以 上の精 度に向 上しま した。[国際 共同実 験@米国]日 本 から の 観 測 器の 派 遣 団。ほ ぼ 毎年 、米 国 ユタ 州 に配 備 し た 観測 器 の 改 修・保 守 のた め に 派遣 さ れま す 。冨 田 研か ら は 2 名程 度 が 参 加し ます。 [国際 共同実 験@米国]研研究究かからら広広ががるる未未来来卒卒業業後後のの未未来来像像私私のの学学問問へへののききっっかかけけ助助教教 冨冨田田 孝孝幸幸工学で推進する!宇宙への挑戦と未来の開拓私は 学部 4年か ら国 際共 同研 究で ある Telesco pe Arr ay実験に 観測 所 の建 設期 か ら参 加 して い ます 。修 士1年 だっ た 頃に、私の 意見 がチ ーム に採 用さ れ、「自分 にも 通用 する かもし れな い」と初 めて 研究 に希 望を 持て まし た。研究 者と学生 の垣 根が なく 、対等 に議 論で きる 環境 に強 く惹 かれ ました 。この 経験 が、今の 私の 原点 であ り、学生 にも 同じ ように 挑戦の 場を与 えたい と思う きっか けにな ってい ます。2006年山梨大学卒業、2012年山 梨大 学 大学 院 博士 課程 後期 終了、博 士(工 学)取 得。理 化 学研 究 所 を 経て、 2014年より現職。研 究分 野 は、遠 隔検 知 システ ムの 開 発、装 置較 正、放射線計測。較正 技術 などの 工学 的アプ ロー チで データ の正 確さを 徹底 的に担 保し 、観測技術 を進 化させ ます。この 取り 組みを通じ て、科学 的理 解を深 め、未来 の技術革 新に 繋がる 成果 に貢献 しま す。近年は 宇宙 線の観 測技 術を応 用し て地 下断層 の検出 器を開 発して います 。学部 から 国際的 な共 同実験 に参 加す ること で、論理 的に 考える 力や、さま ざまな 価値 観を尊 重し ながら 協力 する 力が身 につ きます 。これ らを 活かし て、研究 者と してだ けで なく、世界 中で 活躍で きる 専門職 とし ての道 を切 り開 く力が 身につ きます。次次世世 代代宇宇宙宙 線線観観測測 ::GGCCOOSS--JJPP世界 最大の 超高エ ネルギ ー宇宙 線観測 積を目指 したGCOSコン ソーシ アムに 参画し ている。 世界初 となる 完全自 律稼働 型の大 気蛍光望 遠鏡の 光学系 および 較正技 術の開 発に取り 組んで います 。また 、現世 代実験 のデー タの機 械学習 を用い た解析 による 系統誤 差につ いても 取り組ん でいま す。科科学学 館館展展示示 ・・教教 育育用用のの ココズズミミ ッッククレレイイVVRR宇宙 線(コズ ミック レイ) 研究は 日本が 世界を 牽引し ている 分野で あるが 、国内 における 認知度 は極め て低い 状況に ある。 コズミッ クレイ の大気 中での エアシ ャワー 現象を体 験でき るVRコン テンツ を開発 し科学 館なと で展示 やイベ ントに 使用さ れてい る。直近 では小 学校授 業など での使 用効果 について 取り組 んでい ます。地地下下 計計測測のの たためめ ののミミュューーオオググララフフィィーー検検出出 器器ミュ ーオグ ラフィ ーは、 宇宙線 計測技 術の代表 的な応 用例で あ離、 火山・ ピラミ ッド・ 原発な どの内 部を非 破壊に 計測可 能としま す。防 災技術 として 地下に ある断 層や空洞 などの 構造の 計測を 可能と するミ ューオン 計測器 を開発 してい ます。冨田研究室は、宇宙から飛来する超高エネルギー宇宙線の起源や伝播の解明を目指し、観測機器、飛行型光源装置の開発、画像処理・信号解析技術の研究に取り組んでいます。アメリカ・ユタ州で実施されているTelescope Array実験に参画し、国際共同研究を通じて宇宙線観測の最前線で活躍。さらに近年はVR技術を活用したアウトリーチ活動にも注力し、科学館での常設展示や小学校での特別授業を通じて、次世代への科学教育にも貢献しています。顔写真を配置➢ 宇宙線観測システムの設計・開発➢ 検出器較正の装置および解析手法の設計・開発➢ LIDARによる大気測定装置の開発/解析➢ 全天夜天画像からの天候判断➢ ミューオグラフィー用放射線計測器の開発➢ 科学館展示・教育用のコズミックレイVRの開発/運用共同研究・外部資金獲得実績➢ 超高エネルギー宇宙線の観測実験 [Telescope Array:世界7各国の国際共同実験]➢ 次世代の超高エネルギー宇宙線のための観測システムの開発[GCOS-JP(CRAFFT):大阪電気通信大学・神奈 川大 学・ユタ大学などとの国際共同研究]➢ 地下断層のためのミューオグラフィー用検出器開発 [東京大学地震研究所・防災科研・中部大学・神奈川大学]➢ ドローンを用いた大気蛍光望遠鏡の較正技術開発 [科研費(若手B)]➢ コズミックレイ・エアシャワーのVRコンテンツ開発 [佐久市子ども未来館・名古屋大学・神奈川大学・金沢大学などとの共同研究]QRを配置画像を配置画像を配置
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