農学部研究紹介2025-2026
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B髄1 7 7 01 0 m m1 7 8 01 7 9 0樹皮1 8 0 0a: 毎木調査d: 原木落札価格調査f: GISを用いた広域森林計画手法の開発カナダでの森林調査b: 幹材積の伐倒調査e: 計測シミュレーションによる精度評価c: 植栽試験区設定守守口口 海海 准准教教授授信州大学大学院を修了後、静岡大学、日本学術振興会特別研究員(PD、京都大学所属)、高知大学を経て2024年6月より信州大学農学部。安安江江 恒恒 准准教教授授温暖化したら樹木成長はどうなるの?森林環境学研究室の取り組み森林施業・経営学研究室研究から広がる未来科学的知見をより良い森林管理に役立てるためには、個別の知見を見出すだけでなく、様々な知見を組み合わせていくことが重要です。そのため、当研究室では個別の知見を見出すフィールドワークだけでなく、様々な既存の知見や手法を組み合わせた研究も重視しています。多様な研究テーマを扱うため、研究のアプローチも様々で、研究方法を随時工夫しながら進めていきます。社会には多様な立場の人におり、それぞれ異なる役割を負っているため、「望ましい」形の不一致や競合が起こります。また、様々な自然・社会条件のなかで、我々がコントロールできる要素は限られます。当研究室ではこれらの制約を念頭に置いた研究も扱うため、現実の様々な課題を扱う力が身につくと思います。森林環境学研究室科学技術特別研究員(森林 総 合 研 究 所 ) を 経 て2000年4月より信州大学農学部。木材組織学、年輪年代学的手法を応用して、樹木の肥大成長を制限する要因の解明に迫りたい。卒業後の未来像研究から広がる未来国内各地の山岳域をはじめ、ロシア、カナダ、アラスカ、モンゴルなどの周極域でも調査研究を行っています。研究室に閉じこもっていては見えてこない事象を間近に観察することで、気候変動に対する各地の森林の応答の個性と普遍性を明らかにしていきたいと考えています。卒業後の未来像フィールド調査からラボでの計測・解析に至る広い視野と共に、自ら立案し試行錯誤を重ねながら研究を進める力が身につきます。また、木材の形成から利用に至る知識を身につきます。卒業後は森林に関わる公務員や木材・住宅業界等で活躍出来る人材になります。ddffaabbccee日本・世界のいずれにおいても、持続的と言える森林資源管理の実現が望まれています。本研究室では、持続的な森林資源管理を実現するための総合戦略の立案や、その方法論について研究しています。・地域の経済状況・資源状況に応じた広域的な森林計画、森林政策・炭素排出権取引や造林補助のもとでの最適な森林施業体系・環境配慮型の森林施業体系・収穫予想や最適森林施業体系に用いられる林木・林分成長モデル・レーザー測量による森林計測手法の効果検証・地位指数モデル、林分密度指標、資源賦存量将来推計顔顔写写真真森林環境学研究室では、今後生じるであろう気候変動に伴う影響を評価するため、以下の課題に取り組んでいます。1)肥大成長メカニズムの解明:成長期を通じた観測を通して、木材成長量や材質に影響を及ぼす要因(植物季節、環境、遺伝的要因)を明らかにします。2)環境が肥大成長に及ぼす影響評価:年輪情報を用いて、気候応答解析や将来の樹木の成長予測を行います。3)過去の環境変動の復元:年輪情報を用いた1年単位の気候復元や人間社会の適応を明らかにします。様々な科学的知⾒を活⽤して将来にむけた森林資源管理戦略を⽴てる気候変動と森林・樹⽊成⻑の関係を探る⼭岳圏森林・環境共⽣学コース⼭岳圏森林・環境共⽣学コース30

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