農学部研究紹介2025-2026
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小小林林 元元 准准教教授授専門分野:樹木生理生態学信州大学農学部林学科卒業九州大学大学院農学研究院修士課程修了同博士課程学位取得後修了九州大学農学部附属福岡演習林勤務同北海道演習林勤務信州大学農学部附属AFC演習林勤務末末定定 拓拓時時 助助教教手良沢山ステーションおよび西駒ステーションにおける卒業研究の風景高山帯での他大学との合同調査(西駒ステーション)耐耐力力壁壁のの面面内内せせんん断断試試験験((左左))とと広広葉葉樹樹材材ののめめりり込込みみ試試験験((右右))木木質質材材料料のの作作製製((左左))とと釘釘接接合合部部のの一一面面せせんん断断試試験験((右右))森林環境⽣態学研究室⽊材利⽤学研究室森林総合研究所を経て、2022年4月より現職。博士(農学)専門分野は木質材料学・木質構造学研究から広がる未来卒業後の未来像研究から広がる未来人工林資源を持続的に利用するには「伐って、植えて、育てる」循環を適切に回すことが必要です。現在は充実した人工林資源を伐って使うことが課題となっています。木材の物理的・力学的特性を解明することができれば、木材をより自由に、効果的に建築物に使えるようになり、木材利用がさらに進むことで循環型社会の形成に貢献できると考えています。卒業後の未来像信州大学農学部の森林に囲まれた恵まれた立地による教育環境を活かし、森林から木材の利用までを俯瞰できるような人材を育成することを目指しています。林業の発展と地球温暖化防止に貢献することを目的として、樹木の個体成長と森林の二酸化炭素吸収に関する研究を演習林を中心としたフィールドで行っています。大学院進学(信州大学、九州大学、北海道大学、東北大学)公務員(長野県、山梨県、広島県)高等学校教員 企業(木材、製紙、商社、環境コンサルタント、土木コンサルタント、JA、アパレル、住宅製造販売、自動車製造販売、緑化)その他(森林組合連合会、森林組合、財団法人日本きのこセンター)【研究室のテーマ】・樹木の樹冠構造と個体成長に関する研究・人工林の二酸化炭素吸収機能の評価に関する研究・人工林における施業効果の検証に関する研究・地球温暖化に伴う亜高山帯から高山帯にかけての炭素貯留・樹木の成長を決定する環境因子の抽出とこれに応答する樹体・木曽五木の物質生産と環境応答機能に関する研究・立木の腐朽診断と被害発生予測に関する研究・木質バイオマス燃料の生産管理システムの開発量の変動および森林動態予測に関する研究の生理メカニズムの解明木材利用学研究室(末定)では、木材を建築物の構造材料として利用するための研究を行っています。木材の炭素貯蔵効果を最大化するためには、木材をマテリアルとして長期的に利用することが望ましく、長期の利用が想定される建築物への利用は理にかなっているといえます。しかし、生物材料である木材は1本1本の性能にばらつきがあり、さらに樹種によってもその特性が大きく異なります。そこで、木材を建築構造材料として利用し、安全な建築物を設計できるように、木材の物理的・力学的特性の把握とその解明を目指しています。その上で木材の効果的な利用法を開発するための研究を進めています。⽊を⾒て森を知る、枝葉にこだわる⽊材の物理的・⼒学的特性を把握し、安全な建築物の設計につなげる⼭岳圏森林・環境共⽣学コース⼭岳圏森林・環境共⽣学コース26

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