100m農水省草地試験場・岐阜大・農研機構研究員を経て2005年4月より信州大学農学部。外来植物、雑草の分布・生態調査をベースにした植生管理技術に関わる研究を行っている。山岳科学研究拠点での業務も実施。(左)山羊乳を生産している外国の個別経営体です。若い経営者が、農地の借り手となって経営規模を拡大中です。彼らが利用しやすい農地取引関与組織のあり方を研究しています。(右)聞き取りをしていると、生命の神秘(牛のお産)に立ち会うことも(外国)。農業用ため池(日本)。もちろん、この池を管理し、池の水を利用するための農業関連組織もあります。農業を支える農業関連組織ですから研究対象のひとつとなりえます。(観測用ドローンと自律飛行プログラムによる圃場センシング)(空撮画像処理によるアレチウリ群落の自動検出(赤))(マルチスペクトル画像による水稲の葉色診断、●は成熟の早い圃場)若若林林 剛剛志志 准准教教授授シンクタンク勤務を経て、2025 年 よ り 信 州 大 学 農学部勤務。専門は農業経済学。主に、農業者の意思決定問題および農業関連組織のあり方を研究渡渡邉邉 修修 准准教教授授農業経済学研究室研究から広がる未来雑草学研究室農業従事者の高齢化や人口減少が進み、少ない人数で広い農地を管理する時代になりました。日本国内には外国産の雑草が侵入し、農業被害もでています。被害の大きな雑草の分布を早期に検出し、早めに対策を立てる必要がありますが、これを効率的に行う手法の開発を進めています。雑草対策は社会問題であり、各地の自治体、都道府県の農業試験等では雑草対策の業務がたくさんあります。農地や周辺環境の観測、雑草を見分ける視点、作物の生育状態をモニタリングする手法を習得することで、農業分野だけでなく様々な業種へ技術展開を進めることができます。フィールドにおける雑草調査、ドローンによるセンシング技術の習得を通じて、広い農地を少人数で管理するための技術の開発に関わることができます。マルチスペクトルカメラによるセンシング技術と高度な画像処理技術を修得するとともに、作物や雑草の生理生態特性の解明に繋がる研究を展開でき、先端技術を活用した仕事を展開できます。農業経済学は古くて新しい学問分野であり、研究対象が広範で、研究手法も多様です。そして、解決すべき課題は至るところに散りばめられています。農業が社会経済にどのような影響を及ぼすのか、あるいは社会経済が農業にどのように作用するのか、農業経済学の研究を通じて、ありうべき未来を考えていくことができます。卒業後の未来像複雑な社会現象に関心を持ち、そこで何が問題となっているのかを自ら調べ、問題意識を持つ。時には外国にも出かけて行って実態を調べ、それらを論文に生かして人に伝えていく。未来像として描いているのは、研究を通じ、卒業後の進路に左右されない普遍的スキルを身に着けて、社会で活躍する皆さんの姿です。研究から広がる未来卒業後の未来像農業経済学研究室では、経済学を使いながら農業に関連する社会現象を研究しています。それゆえ、研究対象は大変広くかつ複雑です。そのなかで、最近は農業を支援する農業関連組織のあり方を研究しています。一例として、国内外の事例を参考にし、現在の農業にふさわしい農地取引関与組織のあり方を、組織形態について、保有機能について、取引形態について研究しています。こうした研究を通じて、実際に農地を取引し、利用する農業者に寄与することを目指しています。顔顔写写真真雑草学研究室では、空撮画像や現地調査による外来植物の早期検出や作物の生育診断の技術開発の研究に取り組んでいます。グローバル化が進み海外との人的・物質的移動が頻繁になった結果、外国産の植物が多数侵入・定着し、農作物の生産に影響が出ています。農地や周辺環境の外来雑草の分布状態を高度なモニタリング手法を使って地図化し、対策が必要な場所を効率的に検出します。ドローンで取得したマルチスペクトル画像から、作物の生育状態のモニタリングを高精度に行い、生産環境の観測技術の開発を進めています。B21写真、図など写真、図など農業者に寄与する農業⽀援組織のあり⽅を探究する農業⽣産や⽣態系に影響を与える外来植物のモニタリングと⽣育診断⾷料⽣産システム科学コース⾷料⽣産システム科学コース
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