農学部研究紹介2025-2026
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……B 乳腺組織叶叶 戎戎玲玲 助助教教2015年10月来日、2023年3月東北大学大学院農学研究科博士学位(農学)を取得後、同年4月より現職。作物の生産性を向上させるため、栽培管理システムの開発に取り組む。海外研究も行う。米米倉倉 真真一一 教教授授米国国立衛生研究所、東京都神経科学総合研究所を経て2020年より現職。研究分野は動物生理学。特に乳腺、筋肉組織の分子基盤に立脚した持続的な乳・食肉生産の技術開発に関心がある。ミミルルククのの合合成成現現場場ででああるる乳乳腺腺上上皮皮細細胞胞ををココンントトロローールルすするる技技術術をを開開発発搾搾乳乳中中ののミミルルククをを用用いいてて乳乳牛牛のの健健康康状状態態をを簡簡便便ににモモニニタタリリンンググすするる技技術術をを開開発発図右は骨格筋分化過程にある細胞。分分化化00日日目目分分化化44日日目目活活性性あありり(写真一枚or複数枚組み合わせ)作物⽣産システム学研究室動物⽣理学研究室研究から広がる未来卒業後の未来像研究から広がる未来 ミルクと肉は、人類にとって重要なタンパク質源です。特にミルクは、 哺乳類の最初の食べ物であり、これほど完全な栄養食品はありません。人類が牛や山羊などのミルクを飲みはじめたのは、約1万年前頃ではないかといわれています。 しかし現在、生産性向上よる疾病の増加や地球温暖化による乳量の低下が生じており、ミルク生産が危機に陥っています。問題発生に関与する生体内機構を分子レベルで解明することは、生産性と健全性を両立する技術開発の提案に不可欠であり、持続的な乳生産を可能にすることが期待されます。卒業後の未来像日々の実験を通して、データの見方や考え方、考察力などの論理的思考力が養われます。また、プレゼンテーションの習得にも重点を置き、説明能力に優れた人材が輩出されています。卒業生は主に、食品会社・化学メーカー・公務員などで活躍しています。ドローンを用いた病虫害の検出。RGBカメラ搭載ドローンを用いて撮影したダイズ畑の様子(左)及びマルチスペクトルカメラ搭載ドローンと機械学習を用いて作成した被害マップ(右)。衛星を用いたイネの収量予測。衛星画像から作成した植生マップ(左)とイネの収量予測マップ(右)。 乳腺上皮細胞育種改良や集約飼育によって、家畜の生産性が高まる一方で、栄養代謝やホルモン分泌に変調を来たすことで発症する生産病が増えております。動物生理学研究室では、ミルクを合成・分泌する乳腺組織や食肉を構成する筋肉組織に関わる生命現象の分子機構に着目し、組織構成単位の細胞から実験動物・乳牛まで幅広い観点から研究を行っています。持続的な乳生産を可能とするため、乳量のコントロール(泌乳平準化)やミルクを用いて乳牛の健康状態を簡便にモニタリングする技術開発を目指しております。また筋肥大機構の解明と筋肥大を促す天然資源物の探索を行っております。研究結果により、作物栽培の経験と専門知識へ依存する度合いが減少できます。農業従事者の担い手が不足している状況下、新規参入を増やしたり、作業効率を高めたりすることができ、農業を持続可能とし、盛り上げていくのに大きく寄与すると考えています。現代農業技術の開発に関する研究を行い、スマート農業技術を活用できる人材を目指します。また、国際研究や交流を通して、海外の研究者とコミュニケーションを取り、国際視野を持つ人材になります。作物生産システム学研究室では、農業実践の精密化・最適化・省力化の実現を目指して、栽培管理システムの開発の研究に取り組んでいます。当研究室では、主に食用作物を研究対象とし、ドローンを中心としたリモートセンシングツールによる野外観察を行い、様々な栽培管理の状況で収量や品質に密接に関係する作物の生育情報を把握します。持続可能な乳生産を可能にする技術開発筋肥大を促す天然資源物の探索20新栽培管理技術の開発で、分⼦・細胞の世界から持続的な乳・⾷⾁⽣産の未来を切り拓く⾷料⽣産システム科学コース⾷料⽣産システム科学コース農業の明るい未来へ

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