農学部研究紹介2025-2026
16/40

【秘技】デュアルタップミキサー1台で2本ずつチューブを混ぜる クアッドタップ も!!いま*の研究テーマ⇒ 家畜由来地球温暖化ガス低減*2025年4⽉現在メタンを出す微⽣物を背後で操る のは誰だ︖多面的な圃場画像と深層学習や画像解析を組み合わせ、新しい手法でブドウ生理障害等の発生要因を探る左上:一目では確認が難しい障害 左下:花穂先端に着目して障害の有無を検出する深層学習モデル 右:ドローンを利用してブドウ棚の上から新たな視点で圃場の状態を解析する熟練の調査員でなければ難しいニホンナシの病害を9割近い精度で診断が可能な深層学習モデルの動作例(左)果実品質の判断を深層学習に代替することで、効率化・省力化を目指す研究(右)- 家畜消化管内発酵で発⽣するメタン- 家畜排せつ物管理で発⽣するメタン・⼀酸化⼆窒素 の合計(2022年度)…どうやって どれだけ減らす︖ヤギも研究室のメンバーです 胃液を分けてもらいます年間 1,480万トン CO2換算この研究室では フィールドもラボも……そしてデータも使います︕上上野野 豊豊 准准教教授授酪 農 専 門 農 協 勤 務 を 経 て 、2012年2月~信州大学農学部助教、2018年10月から現職。専門分野:動物栄養学、応用微生物学もうひとこと:"きっと考えもつかないことは誰も教えてくれない"大大迫迫 祐祐太太朗朗 助助教教2021年3月、京都大学大学院農学研究科博士後期課程を修了し博士(農学)を取得。同年4月より信州大学農学部。果樹園芸学を専門とし、温帯果樹から亜熱帯果樹まで様々な植物を対象に研究を行っている。健常花蕾障害花蕾入入力力画画像像診診断断要要因因のの可可視視化化⽣物資源研究室果樹園芸学研究室見た目が良く、かつ美味しい果実の生産が求められる日本では、いわゆる篤農家的な栽培技術が多く発展しています。深層学習などの新しいアプローチを園芸学に取り入れ,そのような栽培技術の解析を行うことができれば、日本の優れた果樹栽培技術を客観的に評価し,普及させていくことが可能となります。美味しい果実がより手軽に生産・販売でき、多くの人にとって果実が身近なものとなる未来を目指して研究を行っています。幅広い研究対象を含む果樹園芸を学ぶことで、農学研究・農業生産における多角的な視点を育むことができます。また成長ペースがゆっくりな果樹を材料として研究に励むことで、目標に対して根気強く取り組み、大きな課題に対しても様々な見方から考え、解決しようとすることのできる人材になれます。研究から広がる未来動物の栄養を考えるうえで、体の中にいる微生物の存在と役割について理解することが欠かせません。体内の微生物とうまく付き合っていくために動物は何を食べればよいか?そして何をしたらいいか?そんな調節方法が見つかれば、より健康で有意義な日々を送ることが可能になるかもしれません。卒業後の未来像公務員、民間企業(食品、畜産)への就職が主です。どのような道を進むにしても、毎日の食事に関心を持ち、資源(めぐみ)と生命(いのち)への感謝を忘れないでいてほしいと思います。研究から広がる未来卒業後の未来像従属栄養生物である動物が生きていくにはまず食べなければなりません。動物ごとに、生きる目的や、食べたものを自分の体に取り込む仕組みは異なり、必要な栄養やエネルギーも動物によって変わってきます。では、それぞれの動物にとって最も価値のある「食」とはいったいどのようなものでしょうか?わたしたちの研究のゴールはこの問いの答えを出すことです。実験台上で遺伝子や微生物と向き合うこともあれば、別の時間には、野外に出て牛などの動物と接することもあり、健康をはぐくむ豊かな食の実現と、家畜がその能力を発揮できる効果的な飼養法の開発に向けた研究に取り組んでいます。「果樹園芸」とは、果実生産を目的とする園芸における一分野です。果樹園芸学分野では特に、「果樹」(樹に果実をつける植物)を研究の対象とします。果実生産のための基礎的な探求だけではなく、果実生産とそれに必要な技術開発といった応用までを含む幅広い分野です。そのような分野の中で、園芸分野ではまだまだ未発達な新しいアプローチを取り入れ,栽培の効率化を果たす新しい技術の開発を目指して研究を行っています。現在は、画像解析・深層学習技術を応用した果実品質の非破壊判別や病害・障害検出などに焦点を当て、優良果実の生産に必要な栽培技術の解析を目指しています。12それぞれの動物にとって最⾼のレシピを探そういままでにないアプローチから果樹栽培の新しい⼿法開発を⽬指す⾷料⽣産⾷料⽣産システム科学コースシステム科学コース⾷料⽣産植物資源科学コース植物資源科学コース植物資源科学コースシステム科学コース

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る