信大NOW145号
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信州大学は2024年3月、水・水由来のグリーンエネルギーを中心とする地球環境再生に関わる諸分野「アクア・リジェネレーション(ARG)分野」の研究力強化に向けて、企業や大学、研究機関などを対象に、連携して取り組んでいくための仲間づくりを促すイベントを、信毎メディアガーデン(松本市)で実施しました。これは、3月8日から2日間の日程で開催したイベント「水都信州 week」のなかで行ったもので、参加者は会場、オンラインあわせて293人と高い関心が集まりました。本会の挨拶で、中村 宗一郎学長は「水をいかに高度に利用していけるか、ますます世界規模で人類の知恵が試される時代になってきている。その中で本学が水研究を大きく発展させていきたい」と、ARG分野の研究力強化への意気込みを語りました。イベントでは、中村学長の開会挨拶につづき、信州大学が進めているARG分野の取り組みと研究内容について、5人の教授が以下のテーマで紹介しました。・ 手嶋 勝弥 学長特別補佐・先鋭材料研究所長・卓越教授 「アクア・リジェネレーション機構による研究の広がり」・ 遠藤 守信 先鋭材料研究所 特別栄誉教授 「世界の水課題と持続可能な社会に向けた膜科学と技術の革新」・ 小松 一弘 工学部水環境・土木工学科 教授 「国内・県内における水インフラの課題とその技術的解決策について」・ 堂免 一成 先鋭材料研究所 特別特任教授 「次世代エネルギーとしての水由来グリーン水素エネルギーと社会実証に向けて」・ 田中 秀樹 先鋭材料研究所 教授 「新たな水資源化イノベーションへの挑戦」さらに、長野県産業労働部産業政策監 渡辺 高秀氏、飯田市市長 佐藤 健氏、松本市副市長 宮之本 伸氏それぞれから「「水」は長野県にとっても、世界にとっても貴重な資源。信州大学の取り組みに共創・共同で取り組んでいきたい。(長野県)」、「信州大学の研究が世界の様々な課題を解決していく、そんな未来を実証タウンとして一緒に作っていきたい。(飯田市)」、「一つの自治体が社会課題に取り組んでも、活動は広がらない。是非皆さんと一緒になって世界的な水問題を解決するための環境整備に取り組んでいきたい。(松本市)」など、今後の信州大学との共創に期待を込めた応援メッセージを頂戴しました。最後に「ARG機構を核に実証タウン形成による一歩先のソリューション提供へ」というテーマで、杉原 伸宏学術研究・産学官連携推進機構学術研究支援本部長・アドミニストレーション本部副本部長・副理事、手嶋 勝弥学長特別補佐・先鋭材料研究所長・卓越教授をファシリテーターに、ARG分野で先進研究に取り組む5人の教授がパネルディスカッションを行いました。参加者からは、「ものづくり企業はどのように関与できるのか」「実証タウンでどのような取組みをするのか」などの質問が活発に投げ掛けられ、信州大学のARG分野における研究に対する関心の高さがうかがえました。今後、信州大学では、今回のイベントを皮切りに、長野県内外の企業や大学、研究機関、支援機関様などとの連携を加速させ、ARG分野の研究力強化に一層の力を入れてまいります。18中村 宗一郎 信州大学長手嶋 勝弥 学長特別補佐・先鋭材料研究所長・卓越教授長野県 産業政策監渡辺 高秀氏飯田市 市長佐藤 健氏信大NOWでは昨年に続き2回目となる大学院生「訪問日誌」。今回は社会人大学院生にも加わってもらい、各研究科イチ推しの大学院生が10人登場!取材では今後のキャリアも見据えて日々研究に励む様子に驚くばかり。アグレッシブに研究内容を語る大学院生の姿と、時に厳しく(?)、時にやさしい眼差しで見守る(!)指導教員の応援メッセージにも胸を打たれました。皆さんにも大学院生たちの研究への熱意が伝わればうれしいです。研究LOVE!万歳!遠藤 守信 先鋭材料研究所特別栄誉教授松本市 副市長宮之本 伸氏(広報室&制作スタッフ)小松 一弘 工学部水環境・土木工学科 教授杉原 伸宏 副理事/学術研究・産学官連携推進機構学術研究支援本部長InstagramYouTube堂免 一成 先鋭材料研究所特別特任教授向 智里 理事(研究、産学官・社会連携担当)/副学長Facebook田中 秀樹 先鋭材料研究所教授パネルディスカッションの様子X【〜水都信州week〜地域中核・特色ある研究大学 キックオフイベント】信州大学SNSサイト編集後記アクア・リジェネレーション分野のさらなる研究力強化へ

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