医学科研究紹介2024_2025
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•精神医療の対象は児童思春期から老年期まで、ライフステージ全般•長野県のどこに暮らしていても、安定して良質な精神医療を受ける•本講座は地域連携システムの研究・構築を通して、県民のメンタル特任教授宇佐美真一人工聴覚器学講座では、難聴の遺伝子解析と人工聴覚器医療を主な研究テーマとしています。・難聴の遺伝子解析に関しては、日本国内の約130施設、海外の14施設との共同研究を行なっており、難聴患者16,000名以上のDNAサンプルと臨床情報を有している世界最大の研究拠点として、さまざまな原因遺伝子による難聴の臨床的特徴を解明しています。・人工聴覚器医療の臨床応用としては、先進医療を実施してきた実績を活かし、「一側性高度〜重度感音難聴に対する人工内耳」や「ステロイド徐放作用を持つ人工内耳」の実用化に向けた臨床研究を展開しています。https://www.hearingimplantsciences.org主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像特任教授埴原秋児に渡り、診療も高度に専門化・多様化しています。ためには、医療圏域を超えた地域連携が必要です。ヘルスを向上させることを目標に設立されました。主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像遺伝子解析の研究成果を保険診療の遺伝学的検査へとフィードバック(2022年9月20日より受託開始)最新型の次世代シークエンサーを用いて遺伝子解析研究を実施多方面の連携機能を高めるための研究を行っています長野県は10の二次医療圏域に分かれています研究室の様子・難聴の原因診断(次世代シークエンスを用いた遺伝子解析)・人工聴覚器医療の臨床応用・難聴発症メカニズムの解明・難聴に対する遺伝子治療・難聴の遺伝学的検査により難聴の原因を明らかにすることで、難聴のタイプや重症度、適切な治療法の選択が可能となってきました。・難聴の根本治療法として遺伝子治療が米国などで始まり、難聴の原因診断に基づく治療が広がると考えられています。遺伝子診断や遺伝子治療の研究者として留学や就職などの道が考えられます。また、信州大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科等と連携し耳鼻咽喉科一般の見識を深めることが可能です。・地域で暮らしていくための、認知症に対する新たな診断・治療、患者および家族への有効な支援の方法に関する研究・退院後の在宅生活を見据え、地域で暮らすことを想定した早期介入を取り入れた、精神科救急医療に関する研究長野県の地域特性を踏まえた研究を行っています。長野県の、どこにいてもメンタルヘルス不調の時に困ることのない地域づくりを目指しています。信州大学医学部精神医学教室・信州大学医学部附属病院精神科等と連携し、精神医学一般の見識を深めることが可能です。精神医療関係者として、長野県内の精神医療に貢献できます。人工聴覚器学講座地域精神医療学講座⻑野県⺠のメンタルヘルス向上を⽬指して地域精神医療学講座382024-2025医学科研究紹介難聴の遺伝⼦解析と⼈⼯聴覚器医療で世界をリードする︕

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