1.アミロイドーシス診療・研究班2.神経難病診療・研究班3.筋疾患診療・研究班4.リウマチ・膠原病診療・研究班レーザーマイクロダイセクション(LMD)および質量分析法を用いて新規ソマトスタチンアミロイドーシスについて明らかにした(一萬田、加藤Amyloid 2022)ALアミロイドーシス、治療により完全寛解達成後に心臓への沈着アミロイド量が減少することをPETにより初めて証明した(小口、加藤Amyloid 2023)ATTR脳アミロイドーシスにおける進展形式についてPETで明らかにした(高橋Amyloid 2023)上段;内分泌腫瘍内にアミロイド陽性、下線部得られたソマトスタチンペプチド下段;LMDについてM:月リウマチ・膠原病内科科長:下島恭弘・遺伝性TTRアミロイドーシスに対する病態や治療、疾患マーカー研究・ALアミロイドーシスに対する新規薬剤による治療法の実践と疾患マーカー探索・アミロイドPETを用いた各種アミロイドーシスの画像診断・アミロイドニューロパチーに対する神経生理学的研究・レーザーマイクロダイセクションと質量分析を用いた稀少アミロイドーシスの診断アルツハイマー型認知症などのありふれた病気もアミロイドーシスの一病型です。また蛋白沈着病はパーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病を含めた脳神経内科における大きなテーマです。アミロイドーシスの研究は、これらのより普遍的なありふれた疾患の病態解明や克服につながる可能性があります。Generalistとしても、アミロイドーシスのspecialistとしても活躍できる未来が待っています。(脳神経・リウマチ・膠原病内科)第三内科は脳神経内科とリウマチ・膠原病内科、およびアミロイドーシスを専門とする科です。その特徴は何と言っても「全身を診る」こと。脳神経内科では全身に張り巡らされた神経を原因とする病気を診ます。その範囲は、脳から始まり脊髄から末梢神経、筋肉に至るまで、文字通り「頭の先から足の先まで」です。脳神経内科の病気は血液検査や画像検査では分からない病気も多く、全身を診察して、神経所見を取って診断を突き詰めていくという、まさに内科らしい診察力、診断力が身につきます。リウマチ・膠原病内科は、いわゆるリウマチ性疾患や自己免疫性炎症性疾患を診ます。関節が障害される病気が多いので、まさに「全身の関節」を自ら見て、触って、異常を診断できるスキルが身につきます。胸腹部などの一般内科診察に加えて神経所見と関節所見まで診ることができる技術を身につけられるのは当科だけです。アミロイドーシスは全身の臓器にアミロイドという異常な蛋白が沈着する病気です。その対象は脳、心臓、腎臓、肝臓、消化管、末梢神経、筋肉、内分泌組織など、まさに「全身」です。膠原病の内臓障害も、これら多くの臓器に及ぶことがあります。すなわち当科では脳神経内科医、膠原病内科医としての専門性と共に、全身の臓器が様々な程度に障害された患者さんの病態を総合的に判断して治療する総合力も習得することができます。各斑の研究内容は次ページ以降を参照下さい。【科長名】脳神経内科科長:関島良樹【疾患班名】アミロイドーシスは全身の臓器にアミロイドという異常な蛋白が沈着して臓器機能障害を起こす疾患で、診断や治療の難しい難病とされています。当科では、長年の間、診断や治療などアミロイドーシスに関する全国からの様々な問い合わせや、検体の診断依頼に対応しています。また本邦で見られる主な2種類のアミロイドーシス、TTRアミロイドーシスとALアミロイドーシスについては前述の診断や各種コンサルトに加えて、先進的な治療や研究までを行う総合センターとしての役割を担っています。主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像研究・診療内容の概要アミロイドーシス 班チーフ︓教授関島 良樹内科学第三内科学第三122024-2025医学科研究紹介アミロイドーシスのコンサルテーション、診断、研究、治療すべてに⼒を⼊れています︕全⾝を診る︕総合⼒と専⾨性を磨く︕
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