人文学部研究紹介2024-2025
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研究から広がる未来と将来の進路研究から広がる未来と将来の進路 インターネットに関する研究は,若年者や高齢者に対するメディアリテラシー教育への応用が期待されます。ストレスの潜在的評価に関する研究は,企業等での新たなストレスチェック法としての応用を目指して研究を進めています。卒業生の就職先は,公務員や民間企業(IT系など)が中心です。主要学術研究業績主要学術研究業績・民間企業 情報,リサーチ,広告,販売(自動車,服飾など),サービス(フード,ペットなど)など・公務員  市町村(政令市,中核市など),警察など・その他  進学,専門資格受験など,公認会計士資格合格(2018)2.消費社会学   現代社会は高度に発展した消費社会だと言われています。現在は人々の消費行動・意識に関して,東京圏や上海・北京などの海外をフィールドに,統計的な手法を用いた大規模質問紙調査に取り組んでいます。具体的には,消費態度と主観的幸福感との因果連関を研究テーマとしています。3.社会調査法   自治体やNPOなどの受託・共同調査研究に取り組んでいます。具体的なテーマは観光,多文化,防災減災,文化,食生活などです。水原 俊博 教授ストレスの潜在的評価 現代日本は「ストレス社会」と言われ,私たちは日々ストレスを抱えています。 自分のストレスに気づかないまま生活し,病気にかかることもあります。 そうしたストレスをスマートフォンを用いて潜在的に評価する方法を研究しています。佐藤 広英 准教授●現在の研究テーマ1.社会理論    先端情報技術が仕事や消費,余暇などの社会生活,価値観,ジェンダー(文化的性差),エスニシティ,職業構造といった社会構造にどのよ●現在の研究テーマインターネット利用者の心理と行動 「SNSで個人情報を勝手に公開される」「知らない人から連絡が届く」…。 私たちはインターネットを利用する中でさまざまなトラブルに遭遇します。 そういったトラブルが何故生じるのか,どのような人がトラブルに遭いやすい のかについて,若年者・高齢者を対象に研究を行っています。うな影響をもたらしているのかを,おもに国内外の文献を用いて理論的に研究しています。立教大学社会学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学(2005),社会学博士(同,立教大学)立教大学社会学部助手・助教(2005-11)2009年3月筑波大学大学院人間総合科学研究科を修了(博士(心理学))。産業技術総合研究所・特別研究員, 筑波大学大学院教育研究科・特任研究員などを経て,2012年10月より現職。【著書】・2021, 『新・消費社会論』有斐閣, 共著.【論文】・ 2018, 「社会空間の複合化――社会的現実の選択的構成」『応用社会学研究』60, pp.147-153, 単著.・ 2021, 「消費文化の情報化と社会の持続可能性――新しい生活様式を中心に」『経済社会学年報』43, pp.5-14, 単著.・ 2022, 「震災テレビ放送・報道10年の全体像」『ジャーナリズム&メディア』17・18, pp.7-27, 共著.インターネット利用者の心理と行動 佐藤広英・太幡直也 (2018). 高齢者におけるインターネット利用者の情報プライバシーの特徴     老年社会科学, 40(3), 271-282. 佐藤広英・太幡直也 (2016). 情報プライバシーに基づくSNS利用者の類型化  メディア・情報・コミュニケーション研究,1,15-26.ストレスの潜在的評価 佐藤広英 (2018).「スマートフォンで潜在的なメンタルヘルスを評価するアプリケーションの開発」   科学研究費補助金基盤研究(C)研究代表者 Sato, H.,& Kawahara, J. (2012). Assessing acute stress with the Implicit Association Test.   ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■, 26, 129-135.7文化情報論・社会学コース●研究分野文化情報論・社会学コース●研究分野社会理論,消費社会学,社会調査法社会心理学,情報コミュニケーション学

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