信大病院概要2023
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 信州大学医学部附属病院(以下、信大病院)は、1945年、松本医学専門学校附属医院として開院し、着実に発展して参りました。現在は、717床の病床に、32の診療科と31のセンター/部門を有し、約650名の医師、約800名の看護師を含め、2,000名以上の職員が勤務する、長野県最大規模の総合病院となっています。また、特定機能病院、災害拠点病院、都道府県がん診療連携拠点病院、高度救命救急センターなど、25の法令に基づく指定を受けています。 信大病院は、「本院は診療・教育・研究を遂行する大学病院としての使命を有し、また患者さんの人権を尊重した先進的医療を行うとともに、次代を担う国際的な医療人を育成する」との理念の下、①心の通い合う、透明性の高い医療を行い、病気の予防、診断、治療に全力をつくす、②患者さんが社会復帰できるよう支援する、③地域における医療と福祉の向上に寄与する、④命の尊さと心身の痛みがわかる人間性豊かな医療人を育成する、⑤未来の医学・医療を創造し、その成果を国内外に発信する、の5つの目標に向かって、職員が一丸となり、全人的な医療に取り組んでいます。さらに2021年には、独自のキャッチフレーズ「笑顔をつくる ミライをつくる 信大病院」を制定し、ロゴマークも作成しました。このキャッチフレーズは、信大病院が人々を幸せにし、未来に向かって羽ばたく姿をイメージしていますので、お見知りおきのほど、よろしくお願いいたします。 さて、信大病院では現在東西病棟の改修事業が、ようやく折り返し地点まで進んだところです。本事業は老朽化した建物の維持管理上不可欠な改修のみでなく、患者さんの療養環境の向上を図るためのものです。ニーズの多い個室を整備し、ハイグレードな特別室を設置します。また、6床室は廃止し4床室に、4床室は3床室にすることで、1人当たりの面積を広くし、多床室においてもプライバシーに配慮した療養環境を構築します。2025年3月の完了を目指してほぼ順調に工事が進んでいますが、最大の懸案は「居ながら改修」による療養環境の悪化と病床数の減少で…す。すでに入院患者さんには騒音等でご迷惑をおかけしていますが、3つの病棟を同時に閉鎖して工事を進めるため、今年度は病床数が590床台まで減少します。…医療連携に支障が出ないよう運営しますので、リニューアルされた病棟を楽しみにお待ちいただき、本改修事業へのご理解、ご協力をお願いできれば幸いです。 信大病院は、長野県唯一の特定機能病院であり、三次救急を担う急性期病院です。専門性の高い高度な医療を提供するのが使命ですが、治療するのは病気ではなく、患者さんであるということを忘れてはなりません。地域に親しまれ、信頼される…病院を目指して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。1病院長Director, University HospitalMasayuki Hanaoka花岡 正幸Greetings from the Hospital's Director病院長あいさつ

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