16文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」に、本学が提案した「アクア・リジェネレーション分野の研究力を核に一歩先のソリューションを共創する大学」の提案が採択され、2023年12月に記者会見を実施しました。本事業は、国際卓越研究大学と対をなす研究大学群を選定するものであり、「地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ」の中心事業です。この度の提案は、本学が世界トップクラスの実績を持つ、水の浄化や水由来の水素エネルギー関連の先鋭材料研究を核に、研究の卓越性、イノベーション創出、地域貢献を一体推進するものです。具体的には、人の活動に必要な水や水由来の水素エネルギー等を、循環型・地産地消型で永続供給(サステナブルな供給)することで、人々の命と豊かな生活、産業を支え、ひいては経済成長と地球再生の両立の実現を目指すものです。本学は、地域の中核大学としての使命を果たすべく「グレーター・ユニバーシティ・ビジョン」 (VGSU:Vision for Greater Shinshu University:県境を越えた広域連携の中心的存在となる)を掲げています。本学が持つ研究力の強みを本事業及び先の施設整備事業(※)でさらに加速させ、水・水由来の水素エネルギー等といった地球規模の課題解決に資する研究開発や社会実装、イノベーションによる新産業創出といった社会発展をけん引します。(※)2024年4月には先行して、同パッケージ事業の一つである「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」において、本事業の中核拠点である「アクア・リジェネレーション共創研究センター(仮)」の建設が認められています。2023年11月、信州大学学術研究・産学官連携推進機構は株式会社リバネスと「L-RAD利用に関する協定」の締結と調印式を行いました。株式会社リバネスは、科学技術分野における教育、人材育成、研究、創業に関する企画・研究・コンサルティング業務などの事業を展開しており、今回の協定締結においては「研究・開発環境の改善や、異分野の共同研究の促進」を目的として、「未活用の研究アイデアを集積するプラットフォーム」の『L-RAD(エルラド)の利用』に関しての協定締結を行いました。L-RADにて、研究者が登録した「未活用アイデア」を共同研究等の相手を探索する会員企業が閲覧し、学術研究面のみでなく、産業視点で評価され、新たな共同研究等の研究プロジェクトの創出に取り組みます。(左から)信州大学先鋭領域融合研究群先鋭材料研究所長 手嶋 勝弥、信州大学理事(研究、産学官・社会連携担当) 向 智里、信州大学長 中村 宗一郎、信州大学アドミニストレーション本部 副本部長 杉原 伸宏(右)株式会社リバネス代表取締役社長CCO 井上 浄氏(左)信州大学学術研究・産学官連携推進機構長 向 智里文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」に採択株式会社リバネスと「L-RAD利用」に関する協定を締結
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