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13どこの大学にも、それなりに“あるある”ネタは転がっているもの…。長野県内に5キャンパスという、タコ足大学の伝統を誇りとする本学ならきっとキャンパスの数だけ“あるある”は多いはず…という大予想を立て広報室ミッションとして信大生と教員から面白ネタを集めてみたら、それがなんと結構な量がありました(笑)信大NOW誌面でちょっとしたブレイクタイムを…。“信大あるある” 保健学科検査技術科学専攻という、完全ラボ系な学生たちが、なぜか教室内を走り回らなければならないテストがある。それが1年次の必修科目「組織学実習」のテスト、通称「顕微鏡ダッシュ」だ。 「顕微鏡がずらっと並んだ教室で、それぞれの顕微鏡に置かれた細胞が何かを回答し、さらに臓器の組織構造のスケッチまでして提出するんです。時間内に終わらせないといけないので顕微鏡間を走り回らないと間に合いません。大変でした。でもなんであんなに走り回らないといけなかったんだろう…」。証言してくれた保健学科の学生は、かつての自分を懐かしむように話してくれた。「顕微鏡ダッシュ」を乗り切ると、晴れやかな気持ちで1年次を終えることができるそう。保健学科検査技術科学専攻の通過儀礼のようなものなのだとか。 絶滅危惧種ライチョウの剥製が、理学部の研究施設「信州大学自然科学館」に存在することをご存知だろうか。その数なんと12体。しかも、1体ずつ捕獲時期が違い、夏毛から冬毛に替わるライチョウが12カ月分、勢揃いしているのだ。でも「まさか大学で密猟…?」とは決して思わないで欲しい。ライチョウが絶滅危惧種に指定されたのは大正12年。この剥製、それより前の大正6年頃、研究目的で捕獲された個体なのだ。つまり100年以上前の剥製ということになる。日本アルプスなどの高山帯にのみ生息するライチョウ。年々生息数は減少し、登山家でもその姿を見ることは至難の業だ。信州のフィールドで長く山岳研究を続けてきた信州大学だからこそ受け継がれている12体。今では決して作れない超貴重な資料となっている。さすがに聞いてなかったわ…、保健学科(検査)テストでの「顕微鏡ダッシュ」。四季で容姿が変化する絶滅危惧種ライチョウの剥製。1月から12月までコンプリート!Likely Facts inShinshu UniversityあるあるVol.6信大

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