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ちゅう     げん? 日本海の海水を運んで太平洋に流す!? 「6日間かけ、日本海の水を人が走って運び、太平洋に流す」…この相当な体力が問われつつ、なんとも謎の行為!この壮大な伝統行事を、30年以上前から続けているのが信州大学農学部の中原(ちゅうげん)寮の寮生たち。アオハルするにもほどがあるが、今年、コロナ禍の中断を経て6年ぶりに実施したとのこと。新潟→信州→静岡と、まさに“山あり谷あり”の行程で寮生たちが掴んだものとは―。信州が海なし県だからか?0年以上続く寮の伝統行事!農学部アオハルにもほどがある!信大中原寮寮日本縦断駅伝。(文・佐々木 政史)襷がわりの法被には走るたびに熱いメッセージが書かれていく。116日間、自炊できる場所を探しながら、寮や屋外で自炊し、大自然とともに暮らす(?)信大生らしいサバイバル力(笑)が問われる。走路近くで飲ませていただける井戸水もおいしい。海水をペットボトルに入れ、いよいよ日本海を出発する農学部3年生の浅田鈴音(りのん)さん。これから始まる激走を前に、寮旗たなびく中で記念撮影。報道機関も来てくれて記事になった。当然信州を横断するので山道も走る。海水はリュックに、襷がわりの法被は腰に。暗くなれば複数伴走し、安全を担保。こうした運営テクは長年培った引継マニュアルがあるらしい。3

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