平山 直子さん PROFILE広島県出身。1997年、信州大学農学部入学。森林科学を専攻。大学生時代は環境問題に強い関心を持ち、自転車でキャラバンを組むなどの活動を通じ、全国の学生と環境問題について熱い議論を交わす。2002年、伊那ケーブルテレビジョン株式会社に入社。2023年から同局放送部放送部長。現在も、自ら原稿を読み、カメラを担ぎ取材に奔走する。主に地域課題をテーマとし、自身が企画した番組や取り組みは評判を呼び、受賞は多数。中でも、ドローン物流とも連携し中山間地域の買い物と高齢者見守りを行う取り組みは、(一社)日本ケーブルテレビ連盟主催の「ケーブルアワード2020」でベストプロモーション大賞グッドプラクティス部門のグランプリに輝く。伊那ケーブルテレビジョン 放送部長の平山直子さんは、ケーブルテレビの番組企画、ディレクション、取材、レポーター、カメラマン、アナウンサーなど数多くの役割をこなし、快活な人柄が長野県伊那の地域住民から愛されています。出身は広島県。信州大学農学部森林科学科(伊那キャンパス)への進学を機に第二の故郷として、伊那に移り住みました。在学中は環境問題に熱心に取り組みました。なかでも、夏休みの40日間、全国約1000㎞を自転車で走り回り学生同士で熱く議論を交わしたことは「今でも忘れられない思い出」と話します。伊那ケーブルテレビジョン入社も、環境問題への関心がきっかけでした。環境問題を解決へ導くためには、まずは世の中がその実態を知る必要があり、その方法としてメディアを通じた情報発信が重要ではな志を持っていきいきと活躍する信大同窓生を描く新シリーズ、その第3回は伊那ケーブルテレビジョン放送部長の平山直子さん。平山さんは農学部森林科学科※在学中に関心を寄せた環境問題への取り組みをきっかけに、情報発信の重要性を認識、地元CATV局入社後は、ずっと地域課題に焦点を当てた番組づくりに力を入れています。さらにその活躍は社内にとどまらず地域の伝統芸能でも―。地域愛にあふれたメディア人、平山さんに迫ります。(文・佐々木 政史)※現在は農学生命科学科 森林・環境共生学コースに改組いかと考えました。そして入社したのが、信州大学農学部がキャンパスを置く伊那の地元メディア「伊那ケーブルテレビジョン」です。CATV局がシステム+番組制作で地域課題に貢献した稀有な事例入社後、平山さんの考えに少し変化がありました。環境問題のような世界規模の大きな社会問題に取り組むことも大事ですが、まずは自分の暮らす身近な地域の課題に目を向け、できることから一つひとつ積み上げていく必要があるのではないか―。そのように考えるようになったと言います。もともと社会問題に高い関心があるだけ「ケーブルテレビで未来を暮らそう」と題して平山さんが企画したプレゼンデータ。CATV局の双方向性を活かした各種の地域生活サポートサービスがまとめられている。なんとドローンによるデリバリーサービスやAIを利用した乗り合いタクシーは既に2020年から実施されている。09ひらやまなおこ在学中は環境問題に没頭自転車で日本全国を飛び回る環境問題から情報発信の重要性を認識しキャンパスの地域愛に満ちたコンテンツを全国へ届けたい!伊那ケーブルテレビジョン放送部長さん平山直子農学部卒業生
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