・ヒトを測って人を知る!09KanseiEngineering近年、金井教授が力を入れて取り組んでいるのが、“究極の着心地”を実現するスーツの開発。スーツは見た目の美しさを重視するあまり、着心地を犠牲にしている部分があることも事実です。しかし、「着心地は人の幸福感につながるものであり、見た目の美しさと着心地のどちらも両立したい」(金井教授)。こうした想いで、金井研究室は紳士服大手のAOKIと共同でスーツ業界の長年の課題に挑んでいます。人は動作に伴って身体に服の突っ張り感を覚える時に着心地の悪さを感じます。そのため、この突っ張り感をいかに無くすことができるかが、究極の着心地を実現するためのカギを握ります。こうしたことから、金井研究室ではロボットの大腿部に衣服圧センサーを設置。脚上げ動作をさせた際に掛る大腿部の突っ張り具合を測定し、そのデータをもとに、突っ張らないスーツの開発を行いました。実験に、どうして人ではなく、敢主にスラックス用、下肢専用の測定装置。足の上下は完全に人体の動きを再現、衣服への微細な影響まで測定できる。-*!
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