信州大学先鋭領域融合研究群先鋭材料研究所の堂免一成特別特任教授、久富隆史准教授、M.Terrones特別招へい教授がクラリベイト社の2022年Highly Cited Researchersに選出されました。久富准教授は初めての選出となります。2022年は世界中から6,938人が選出され、その割合は科学者、社会科学者1,000人に1人との事です。堂免教授は化学の分野、久富准教授は横断分野、Terrones教授は材料科学の分野での選出になりました。また、本研究所の共同研究者のPatrice Simon特別招へい教授、Yury Gogotsi特別招へい教授、Shirley Meng特別招へい教授、Bruce Dunn特任教授もそれぞれの所属で選出されています。信州大学では、本学の研究成果をもとにした大学発ベンチャーの起業を検討している教職員及び学生の起業意欲を高めることを目的として、「信州大学ベンチャーピッチ」を開催しております。第3回となる本年度は、学術研究院(工学系) 酒井俊郎教授の事業プラン「乳化剤フリーエマルションスプレー」が最優秀賞を獲得し、2023年2月に授与式が開催されました。開発された乳化技術を利用すれば、乳化剤(界面活性剤)を使用しなくてもよいことから、界面活性剤の原料となるパームヤシの森林が保全されるとともに、使用後の界面活性剤による海洋汚染を防ぐことができます。また、皮膚から浸透するクリームや食品から添加物が減ることにより人体への安全性が高まります。この技術は、食品、医薬品、化粧品、農薬、ポリマー材料、接着剤や塗料・インクなどの製造への応用が期待できます。最優秀賞受賞者には、賞状、副賞の授与、広報媒体への掲載、本学ベンチャー支援グループ及び支援機関による継続した起業支援を提供していきます。(左)向智里理事(研究、産学官・社会連携担当)と(右)工学部物質化学科 酒井俊郎教授参加者記念撮影17Terrones特別招へい教授が高被引用論文著者に選出令和4年度信州大学ベンチャーピッチ最優秀賞を酒井敏郎教授に授与堂免一成特別特任教授、久富隆史准教授、〜界面活性剤を使わず乳化させる技術を開発〜
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