6年次 別冊資料
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1 2 3 〇話し合いから体験へ ・話し合いはとても大切だと思うが,実際にやってみない 〇梅園の管理,窯の再建,商品開発の交渉 ・梅とりで枝が折れてしまった。カイガラムシにやられて瀕死状態で,何とかしなければいけない。手で駆除するには限界があるから根本から改善する必要があるな。 〇活動紹介パンフレットづくり ・パンフレットは,誰のためのものなのだろうか。それに応じて内容を改良していかなければならないな。他グループのやっている活動を紹介するパンフレットを作り,お世話になったお店においてもらうのはどうだろうか。 - 29 - 3年B組 担任:桑原摩帆 1 育てたい資質・能力 【知識及び技能】 食をめぐる問題や循環型社会とそれに関わる人々の思いを理解し,物やそれに関わる人の思いを大切にしたり,身近な物を廃棄せずに活用するアイデアをもったりし,それを実践していくことができる。 【思考力・判断力・表現力】 学校特有の課題(梅など)の解決のために必要な方法を調べて実践し,その成果を他教科の学習などと関連付けたりしてまとめ,相手や目的に応じて論理的に伝えることができる。 【学びに向かう力,人間性等】 学校特有の課題(梅など)を友と協働して試行錯誤しながら解決していく過程で,積極的に地域の人などと関わったり,自らの手で課題を解決していく意義を見出したりしている。 2 学習対象となる材(「身近なもの」を取り巻く主な「もの・ひと・こと」) 【もの】梅とぶどう(和菓子,和菓子パン),窯(パン,おやき),附属中や松本の有名なものや場所(パンフレット) 【ひと】全校生徒と先生方,JA玉井さん,小昼堂香山さん,松本の町おこしをしている地域の方々 【こと】梅園の管理や灰や生ごみを利用した肥料づくり,食品ロスとなるものを利用した「アレルギーと防災対応」の商品開発,地域の方と共に取り組む附属中や松本の魅力発信 3 年間指導計画(カレンダー) 学年 問い (○)学習活動 (・)生徒の意識 身近な「人の役に立つ」活動にはどんなものがあるかな。 と分からないこともある。 〇先輩からの引継ぎ ・附属中で大切にしてきた「梅」を自分たちで大切に育て,町おこしにつなげたい。 ・先輩から引き継いだ「窯」を自分たちで再建し,そこでパンを焼いたらおいしそうだな。 本当に自分たちにできるのだろうか。 ・窯を再建するのはいいが,どこに建てたらいいのだろう。自分たちがやりたいことに早く近づきたい。 ・食品を作って売るには,かなり厳しい審査が必要らしい。自分たちだけではできないから,お店に行って一緒に商品開発できないか提案しよう。 自分たちの活動はどのように人の役に立っているのか。 〇新たな商品開発 ・実際に作ってみた食品がたくさんあるが,売れなかったものもあり食品ロスになってしまった。パンフレットも,お店の人にとって,いずれは必要なくなってゴミになってしまう。余ったものを上手に利用できないかな。 〇梅園の管理の引継ぎや活動のまとめの報告会 ・これまでの学習について後輩に分かりやすく伝え,伝統が途絶えないようにしたい。 ・自分たちでいろいろなものを創り上げてきてよかったが,それを持続可能な社会に還元していくにはどうすればいいか,考えて行動していきたい。 テーマThink Globally, Act Locally~身近なものでSDGs!~ (◇)教師の支援 ◇活動内容のアイデアを持ち寄り共有する場面で,「まずはやってみよう」と提案することで,実際にやってみたいという願いを高めることができるようにする。 ◇附属中の梅を使って活動を行いたいという願いをとらえ,先輩の活動を紹介することで,自分たちで責任をもって育てたいという意識をもつことができるようにする。 ◇梅の枝が折れてしまった事実を共有する場を設け,自分たちに何ができるか共に考えることで,様々な方法を駆使して梅を守っていきたいと願うことができるようにする。 ◇どのように活動したらよいか迷っている姿をとらえ,先生方や全校,専門の方々に協力を請うように促すことで,様々な人に支えられて自分たちの活動が成り立っていると気付くことができるようにする。 ◇他グループの活動知る機会を設けることで,互いの共通点やお互いにサポートできる点を見つけ,自分たちの活動に活かそうという意識をもつことができるようにする。 ◇活動を通じて余ってしまったものをどのように扱うか考える時間を設けることで,自分たちのこれまでの活動をふりかえり,身近なものに支えられていることやそれを有効活用する方法がないか考えることができるようにする。 ◇これまでの活動についてのプレゼンで相手に応じて伝える内容を吟味するように促しその方法と共に考えることで,自分たちが行ってきたことの有用性を実感し,効果的に伝えることができるようにする。

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