6年次 別冊資料
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1 2 ◇THE DAYの中村さんと出会う場面を設け,コラボ企画を再び行い,「お店を,地域をさらに盛り上げ元気にしたい」という話を聞くことを通して,自分たちが見つけた活動の種が中村さんの思いと重なることを実感できるようにする。 ① 「おやき」といった食べ物の商品開発グループ ・「おやき」は食べたことがあっても作り方がわからない。ネットの情報をもとに作ってみたけど,やっぱり味はイマイチ。専門家に聞いて作ってみたい。町の人に聞きながらどんな「おやき」が好きかを調査してみるのもいいかもしれない。 ② 松本の「水」を使った飲み物の商品開発グループ ・まずはいろいろな場所の井戸水を飲み比べたりしながら考えたい。水のおいしさが活きる飲み物を考えてみたい。また,松本の「水」を使って商品を出している人へ調査しにいきたい。 ◇課題の設定→情報収集→整理・分析→まとめ・表現といった活動の過程を提示することで,自分たちの学びを自覚できるようにしていく。 ◇保護者やお世話になった地域の方々,THEDAYの方々を呼び,試食会料理を開いたりしながら商品に対する感想やアドバイスを聞いたりすることで,商品の質,活動の質を高めていくことができるようにする。 ③ 商品開発に使う野菜などの栽培グループ。 ・食べ物の商品開発に必要な野菜を梅園で育ててみたい。でも農業に対する知識がないから地元の農家の人達に育て方を教えてもらいたい。実際に野菜が収穫できたら,商品開発グループに使ってもらいたい。 - 26 - ・自分も,お店も,地域も「笑顔」にしたいという願いの実現に向けて,食べ物や飲み物の商品開発をしたり商品に必要な野菜を栽培したりしながら実際に販売していく活動を通して,課題を発見し,それを克服するために情報を収集し整理・分析して,まとめ・表現することができる。 【学びに向かう力,人間性等】 ・自分たちにできることは何かを考えながら,友とともに協力しながら取り組んだり,地域の方々と関わったりしていく中で,自己の生き方を考えていくことができる。 2 学習対象となる材 【もの】THE DAY(中村漆器産業),おやき,松本の水を使った商品,野菜など 【ひと】中村さん(中村漆器産業常務取締役),THE DAYに野菜を卸している地元の農家の方々,おやきを作っている商店の方々,井戸水を使った商品を開発している方々 【こと】PR,商品開発・販売,農業体験 3 年間指導計画(カレンダー) 学年 問い (○)学習活動 (・)生徒の意識 1-Dはどんな学級総合をやっていけばいいのだろうか。 ○学級での話し合いを行う。 ・活動は自分たちで調べたり体験したりしないと決められない。ただ,「笑顔」というキーワードが3年間の学級総合で大事になってくるという予感はある。 「笑顔」といった予感が達成できる活動を見つけて,実際に動き出したい。 ○予感が達成できそうな活動の種を町に出かけ見つける。 ・「水」が松本は有名だし,「水」のおいしさをPRしたい。 ・店頭に沢山並んでいたおやきやケーキを作ってみたい。材料から自分たちで作ってみたいし,できれば販売もしたい。 ・コロナでお店も苦しそう。自分達が中心になり,地域を盛り上げたい。 ・中村さんの話を聞き,THE DAYとコラボし新たに自分たちができそうなことはないか考えてもいい。「水」のPRもいいし,「おやき」を作ったりしてもいいかも。それをTHE DAYで販売してもいい。そうすることで,私も,お店も,地域のみんなも「笑顔」になれそうかも。 私達,お店,地域のみんなが笑顔になる活動をしたい。 私達,お店,地域のみんなが「笑顔」になる活動ってなんだろう。商売を中核として活動でそれが達成できるのではないか。 ○見つけた活動の種を活かしながら,グループに分かれて活動をしていく。 自分たちが作ったものは商品として世に出せるのかを知りたい。 ○様々な人たちの感想やアドバイスを聞きながら商品の質を高める。 ・頑張ったつもりでいただけで,自分たちの取り組みはまだまだ甘いということがわかった。感想やアドバイスをもとにもう一度作ってみたい。そして作ったものを再度,提供し,感想を聞いてみたい。 2年D組 担任:鎌倉琢磨 1 育成を目指す資質・能力 【知識及び技能】 商品開発,提案,商品再開発,情宣,販売といった商売に関わる必要な知識及び技能を身に付けるとともに,商売を行っている方々の工夫や努力を理解することができる。 【思考力,判断力,表現力等】 テーマ 自分も,お店も,地域も笑顔に~「商売」を中核として~ (◇)教師の支援 ◇先輩達の話,三石先生,望月先生の話をもとにし,「1-Dの学級総合ではどのような願いをもち,どのような活動をしていきたいですか」と問うことで,学級総合に対する願いや興味がある活動などを出し合い,活動に対する見通しをもつことができるようにする。 ◇「早く学級総合の活動を考えたい」という声を待ち受け,今までの授業内容,ネット,観光パンフレット等を提示し活動の種を考えるよう促すことで,調査活動への意欲を高めることができるようにする。 ◇「実際に自分達にはどんな活動ができるのだろうか」と問うことで,見つけ出した活動の種を手がかりに今後の自分たちへの取り組みに見通しをもてるようにする。また,THE DAY中村さんの,「みんながやってきた活動をつなげたり広げたりしながらTHEDAYを窓口に商売をしてみてもいいのではないか」という声を紹介することで,商売を中核として活動が,自分も,店も,地域も笑顔にしていくのではないかという期待も抱くことができるようにする。

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