6年次 別冊資料
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①前期①後期 ◇プレゼンをもとに総合理念達成が達成できそうな活動を生徒と共に考えることを通して,感じた魅力を基に活動を始めることができるようにする。 - 24 - 【思考力,判断力,表現力等】 ・実社会や実生活に広がっている複雑な問題に向き合って(課題の設定),自らの力で解決の方向を明らかにし,見通し【学びに向かう力,人間性等】 ・「自己理解・他者理解」:異なる意見や他者の考えを受け入れて尊重しようとすることができる。 ・「主体性・共働性」:自他の良さを生かしながら協力して問題の解決に取り組むことができる。 ・「将来展望・社会参画」:実社会や実生活の問題の解決に自分のこととして取り組むことができる。 2 学習対象となる材(「廃材を利用した自分たちも地域も幸せなものづくりを取り巻く主な「もの・ひと・こと」) 【もの】捨てられるはずの廃材や紙,古着 【ひと】「YKマテリアル株式会社」川窪優太さん,「松本民芸家具」池田満雄さん,「柳沢林業」代表取締役:原さん 松本城管理課,松本市役所都市計画課 【こと】井戸水周辺の憩いの場計画(ベンチや再利用を行ったものを設置し,多くの方に井戸水を利用してもらえるような場にする計画),SDGsについてユネスコに活動報告,附中祭の招待状に使用する和紙づくり 3 年間指導計画(カレンダー) 2年C組 担任:湯本 哲 1 育成を目指す資質・能力 【知識及び技能】 ・「知識」:事実に関する知識を関連付けて構造化し,統合された概念として形成することができる。 ・「技能」:手順に関する知識を関連付けて構造化し,特定の場面や状況だけでなく日常の様々な場面や状況で活用可能な技能として身につけることができる。 をもって情報を集め,整理・分析して,まとめ・表現することができる。 学年 問い (○)学習活動 (・)生徒の意識 3年間の総合的な学習の時間で学びたいことやつけたい力って何だろう。 それを達成するためには,何を大切にしていけばいいのだろうか。 ○学級での話し合い。 ・クラスで「協力」して,自分たちが「笑顔」で活動するからこそ,その笑顔で自分たちを取り巻く人も「笑顔」になり,人と人とが「つな」がっていく総合にしたい。(繋:つながる・つながり・つなげる) 夏休みを通して自分のやりたいことをやってから活動を決め出したい。 ○夏休み中に自分のやりたいことを一人ひとりが体験してみる。 ・レポートに調べ学習でまとめても面白くないし,実際にやってみないとよくわからないから,私は工作が好きだから木で棚を作ってみた。実際に作ってみると楽しかったし,みんなとならもっと広がっていきそう。 学級の仲間が夏休みに行った体験を知りたい,聞きたい。 ○夏休みの成果をプレゼンし,魅力を語り合う。 ・マツクイムシに侵された間伐材を使って箱を作ってみました。山の中を車で走っていると木が伐採されていて,それらの木は輸送コストもかかるし,焼却処分するにもお金がかかるので,利用されないことが多いそうです。SDGsの観点からも間伐材を再利用することは世界のためにも大切なことだと思います。 夏休みに体験した経験を基にグループに分かれて活動を進めたい。 ○廃材ベンチ,紙,箸,捨て猫,さきおり,リサイクル,マイボトル,曲,井戸水PRの9つのグループに分かれて活動を行う。 ・牛乳パックをミキサーにかけて紙漉きを行ってみたけど,なかなか良い紙ができない。でも,改良すべきところは見えたからもっと良い紙を作りたい。 ・YKマテリアルでいただいた廃材パレットを解体してベンチ作りを始めた。外側は汚いけど,カンナをかけたり削ったりすると新品同様の木材があらわれてくるぞ。 ・9つのグループに分かれて活動を行っているけど,他のグループが何をやっているか分からないし,今やっている活動も楽しいけど「これが何になるの…」って感じで…なんか学級総合の学級になれていないな…。 それぞれの活動の魅力を体で感じたい!伝えたい! ○各グループの活動の魅力を学級に伝えるために体験会を計画する。 ・紙づくりで,後半は色を付けたり,香水を入れて香りをつけようとしていたけど,魅力は何かと聞かれたら,きっと紙作りの魅力は「色とか香り」じゃないんだなって思った。…再利用かな。牛乳パックじゃなくて教室にある古紙でやってもできるんじゃないかな。 テーマ:楽しくアクション!SDGs (◇)教師の支援 ◇過去の事例紹介を受けて感じた3年間の総合的な学習で先輩が得たことや学んだことを発表する場を設けることで,目的である“理念”の重要性に迫れるようにする。 ◇活動を話し合いで決めるのではなく,実際にやってみてから決めだしたいという生徒の意見を取り上げることで,夏休み明けに自分と友の興味・関心を比較しながら活動を決定する素地を築くことができるようにする。 ◇夏休みに実践してきたことをプレゼンする場を設け,材の魅力や今度の展望を考えることを通して,異なる意見や他者の考えを受け入れて尊重しようとすることができるようにする。 ◇グループで活動を行っているため,「バラバラな気がする」や「クラスで繋がりたい」という声を取り上げ,全体で共有する場を設けることで,互いの活動の魅力や共通点を感じたいという意欲を高めることができるようにする。 ◇自分たちの活動の魅力は何かを尋ねたり,今までの活動を生徒と共に振り返ったりすることで,学級に伝えたい魅力を自覚化できるようにする。

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