6年次 別冊資料
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1B総合「材」の検討 - 18 - 1.材の分析 ○もの ・藍染め………………日本人の生活に深く根付いている。縁起の良い色。ジャパンブルー。 ・蒅(すくも)………植物染料の一種。タデ藍の葉を乾燥させ,100日間かけてさらに発酵・熟成させて堆肥状にしたもの。以前は,持ち運びやすいように堆肥状の蒅を丸く固めて“藍玉(別名:玉藍)”として流通させていたが,流通の発達した現代においては,藍玉はあまり作られなくなっている。 すくも藍500g2,500~3,000円 ・藍液…………………“蒅”を水溶性の染料へと還元させることを“藍を建てる”と言い,蒅を藍甕に入れて,灰汁や微生物による自然発酵,またはアルカリ剤などの薬品を用いて藍染の染液を作る。手順としては,まず,蒅と灰汁を練り合わせるところから始まる。練り合わせる際には,蒅の発酵を助け,過度な攪拌を避けるためにすり鉢を使って塊をよくほぐしておくのがポイント。また,蒅を最初に練り合わせる際には,沸騰した灰汁(あく)を使用するが,その後は発酵が止まらないよう注意しながら,日に一度,優しく混ぜ,数回ほど灰汁を追加投入して嵩を増していく。そして,膜がはった頃に,ふすまや貝灰,日本酒等で仕上げると藍染の染液が完成する。麬(ふすま・小麦の皮)はミネラル分の補給。これミネラルと繊維質であって,澱粉はほとんど含まれない。貝灰もミネラルの宝庫。石灰と比較する人がいるが,染め液に入れる目的が全く違う。貝灰は栄養補給。石灰はpH調整。よく甕が地中に埋まっているのは,温度を一定に保つため。くさい(らしい)。 ・灰汁(あく)………1番灰汁,2番灰汁,3番灰汁と,何回かに分けてとる。pH値が違うので,ア ・灰……………………藍建てに使う灰汁を作る。広葉樹の木炭が使われる。ちなみに学校にある広葉樹は「すずかけの木」「梅」。窯(3B)で燃やしたやつなどを再利用できたらおもしろい。ついでにピザ(小麦の皮は藍染めに必要→岡田で作っているらしい)も食べちゃう。 ・井戸水………………藍建て,すすぎ(すすぐと麦茶みたいな色に→中和反応,酸化反応)とかに使う。いい水(何をもっていい水なのか)を使うとなんかいいらしい。ついでにかき氷(水の特性を生かしたもの)も食べちゃう。 ・型絵染め……………浜染工房の「技」。染の技術の中でも最も難しい(らしい)。まさに職人技。オリ ・そそぎ染め…………昨年の3学年の先生方からいただいた手ぬぐいの説明書きにあった。売っている ・絞り染め……………簡単なやつ。輪ゴムでやったり,石はさんだり。 ・板締め絞り…………三角とかに折って,板で挟む。クランプでとめる。そのまま藍液に漬ける ・浜染工房……………庄内にある,100年以上前から三代続く藍染店(明治44年創業)。藍の型絵染め ・白木染工場…………明治20年創業。藍染めだけでなく,様々な染め物をやっている。手染め友禅を中心とした染め工房。梓川と奈良井川が合流するあたり,国道19号と旧千国街道が交わるあたりの新橋という地域にある。ふたつの川に挟まれて北アルプスの伏流水が豊富なこの地域には,古くから風土を生かした商売や職人たちが集「クラフトフェアまつもと」に行った。新緑さわやかな公園にはためく,藍染めの布。きれいだった。職人さんの手を見た。空より深く,藍より蒼く,染まっていた。釘付けになった。(5.31) 藍染の染料の元となる原料は,インディゴ色素を含む植物の「藍」。日本の伝統的な藍染で使うのはタデ藍。タデ藍の葉を乾燥させ,さらに発酵させた「蒅」が染料のもととなる。藍は水に溶けない性質だが,発酵させて可溶化することで染料に。藍汁をためておく藍甕(あいがめ)に蒅を入れて,微生物による自然発酵や化学薬品(アルカリ剤など)を用いて水溶性の染料へと還元させる。 ルカリ性にしたいときは濃いやつ,みたいに使い分ける。 ジナルTシャツ作りたいなーって言ってる人は,これ? のは「THE DAY」。 は県内唯一の技術。 宮澤 誠司 【藍染め】

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