附属松本中6年次 実施報告書
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康にするために,自分たちの味噌を作りたいという願いをもった。そして,理科や社会,技術・家庭科等で身に付けた見方・考え方を活用し,味噌について多面的に調べたり,味噌作りのプロに出会って話を聞いたりするなど,実生活にある「もの・こと・ひと」と具体的に関わることで,「思いや願い,問い」をもつことができたと考えられる。 この後,班で味噌の作り方を調べ,準備を進めていたが,コロナ禍で,思うような活動ができなくなった。A生は,どうすれば調理実習ができるのか,どうすれば感染拡大を防ぎながら,自分たちの活動を行えるのかといった新たな課題をもった。そして,感染拡大防止の様々な事例を調べ,友と意見を出し合い,「地産地消」にこだわった味噌づくりをやり遂げた。教師から与えられた問いではなく,実生活の中で自らが見いだした問い。その問いに対して,各教科の見方・考え方を働かせ,友と協働して向き合い,課題解決に向けて粘り強く探究してきたからこそ, 自分で考え続けていくことこそが,学級総合で身についた力だと感じることができたのではないだろうか。 (1)本実践研究は,教師のどのような意識の変容を促したか 令和3年度と本年度実施したアンケートを比較すると以下のようになる。 質問項目 分からない・回答できない 1 教育課程の意義や目的への理解 2 「探究(探究的な学び」への理解 3 教科等における指導のあり方(見方・考え方等)への理解 4 カリキュラムマネジメント(目標・内容・配列・評価・編成)への理解 5 子どもの遊びや教科の芽,教科を超えていく芽を見出すことへの理解 6 幼小中一貫教育の視点で指導方法等を問い続けていく意識 7 他校種への理解や連携,協力の深まり 8 他教科への理解や連携,協力の深まり 9 12年間の特別の教育課程は有意義だと思うか 10 教育課題の達成度・進捗状況は計画通りか 年度 高い やや高い やや低い 低い R3 0 0.00% 7 18.92% 4 9.76% 7 18.92% 1 2.44% 5 13.51% 2 4.88% 4 10.81% 5 12.20% 7 18.92% 8 19.51% 10 27.03% 3 7.32% 3 8.11% 4 9.76% 3 8.11% 10 24.39% 6 16.22% 0 0.00% 2 5.41% R4 R3 R4 R3 R4 R3 R4 R3 R4 R3 R4 R3 R4 R3 R4 R3 R4 R3 R4 24 58.54% 19 51.35% 22 53.66% 21 56.76% 22 53.66% 22 59.46% 11 26.83% 14 37.84% 13 31.71% 18 48.65% 23 56.10% 16 43.24% 16 39.02% 13 35.14% 19 46.34% 21 56.76% 23 56.10% 21 56.76% 15 36.59% 10 27.03% 11 26.83% 7 18.92% 11 26.83% 5 13.51% 11 26.83% 7 18.92% 17 13 35.14% 12 9 24.32% 9 21.95% 9 24.32% 15 14 12 29.27% 6 16.22% 1 2.44% 1 2.70% 8 19.51% 13 35.14% - 40 - 4 9.76% 0 0.00% 1 2.44% 2 5.41% 2 4.88% 1 2.70% 6 41.46% 14.63% 2 5.41% 5 29.27% 12.20% 0 0.00% 0 0.00% 1 2.70% 5 36.59% 12.20% 5 37.84% 13.51% 1 2.44% 2 5.41% 0 0.00% 0 0.00% 1 2.44% 2 5.41% 2 R3と比べ「高い」の割4.88% 4 10.81% 3 R3と比べ「高い」,「やや高い」の割合が約10%上がった。 7.32% 2 5.41% 5 R3と比べ「高い」の割12.20% 2 5.41% 5 R3と比べ「高い」,「やや高い」の割合が約15%上がった。 12.20% 4 10.81% 6 R3と比べ「高い」,「やや高い」の割合が約20%上がった。 14.63% 3 8.11% 1 2.44% 1 2.70% 2 4.88% 2 5.41% 5 R3と比べ,「やや高い」の割合が約10%上がった。 12.20% 5 13.51% 7 17.07% 9 24.32% 17 R3と比べ,「やや低い」の割合が約15%上がった。 41.46% 10 27.03% R3・R4年比較 合が約18%上がった。 合が約10%上がった。 3 教師への効果あ ああああああああああああああああああああああああああああ

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