5年次 実施報告書
46/57

‐42‐ 新しい時代を生き抜く児童・生徒が,何事に対しても主体的に取り組もうとする意欲や他者と協働しながら問題解決を図っていく資質・能力を育成するために,児童・生徒の学びの状況から具体的な支援の手立てを見出し,「児童・生徒が,何をどのように学び,何ができるようになるのか」を総合的に評価する。 ①「何をどのように学ぶか」についての評価の方針 学びの対象については,育成すべき資質・能力の視点から,幼小中を通じ教科・領を“縦に”貫く力を明確に捉え,各学年の発達段階に応じて評価するとともに,各学年の教科・領域等で習得すべき力及び教科・領域を“縦に”貫く力を内容・活動に即して評価する。一報,学びの方法については,前述の力を習得していくにあたり,全人教育の立場から児童・生徒が「全き人」(Homo totus)として,どのように「ひと・もの・こと」と互恵的な関わりを深め高めるとともに組織化・活用できたのかを質的に評価する。 ②「なにができるようになるか」についての評価方針 学びの成果については,課題の発見や解決に向けた探究的な学びの過程に伴う,学びへの関心・意欲・態度,学びか他党の変容について評価する。特に,教科・領域等で習得した力を実社会や実生活の中で活用した成果を主体的・協働的に表現することを重視する。」 (2)幼小中一貫教育の実現に関する評価方法 ①幼小中一貫校としての公開研究会の開催 本研究開発申請当時(平成27年度現在),附属幼稚園と附属松本小学校は,それぞれの研究テーマで公開研究会を同一日に開催していたものの,附属松本中学校は異なる時期に異なるテーマで開催していた。幼小中一貫教育の実現に向けて学校園が一体となって取り組み始めてからは,まず同一日に公開研究会を開催した(平成29年度11月)。そして,前回の最終年次(令和元年度)の5月には,幼小中共通のテーマで公開研究会を同一日に実施し,一貫校としての公開研究会を開催することができた。 しかしながら,コロナ禍の影響を受け令和2年度は休止とし,令和3年度は3日間の「日常公開」という,参観者数を限定し新しい公開研究会の持ち方にて開催した。 ①自己表現力・課題探究力・社会参画力を発揮して学んでいるか 私たちが,子どもに内在する資質・能力のうちの強みとして見いだした「3つの力」を,授業づくりや評価等の視点として活用してきたことで,子どもの資質・能力はいかに育まれてきただろうか。 教育課程の編成や単元,授業をデザインする際には,子どもの「3つの力」の顕在化を支えるために,子ども自身が自分の問題解決の手腕・能力・やり口を,自分の意志と判断に基づき,自分で十分にコントロールできる場や時間を保証しようとしてきた。また,「3つの力」を拡充するために,子どもが,自身の学びを知識・技能の獲得にとどめることなく,それらを初めて出会う問題場面で効果的に活用する思考力・判断力・表現力等,汎用性のある認知スキルまでに高め,Ⅳ 研究開発の結果及びその分析 1 実施の効果の検証方向についてあああああああああああああああああああああああ (1)基本方針:学びの評価「何をどのように学び,何ができるようになるのか」 2 児童・生徒への効果ああああああああああああああああああああああああああああ (1)自己表現力・課題探究力・社会参画力を発揮して資質・能力を養っているか

元のページ  ../index.html#46

このブックを見る