5年次 実施報告書
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(3)教師への効果 (4)保護者への効果 7 今後の研究開発の方向 (1)研究開発全般について ①松本学校園12年間の教育課程編成全体に関わって ④小学校において技術科を新設したことは子どもの資質・能力の育成に資するか 4年から技術科を新設していくことは,身近な物事に目を向ける意識を高めることにつながっており,「感じたことの中身を,技術の見方・考え方を働かせて言葉にする」(感から観へ)という学びを促す起点にもなっている。 ⑤小学校において英語科を新設したことは子どもの資質・能力の育成に資するか 言語を獲得し概念を形成していく良さを感じ,さらに自分の言葉を磨く意欲を高めていることがうかがえる。そのような子どもの「思いや願い,問い」の高まりを生かし,本校の子ども達にとって4年から英語科を新設していくことは実態にあっている。 「12年間の特別の教育課程は有意義だと思うか」という項目については,肯定的に回答する職員が多く,各学校園の園児・児童・生徒の姿からそのよさを実感している職員は多い。新型コロナウイルス感染拡大が収まったところで,再度研究体制を整え,3校園として目指すところを踏まえ,研究内容の共通理解を進めていくことで,さらなる教師の意識の変容が期待される。 「自己表現力・課題探究力・社会参画力の高まり」や幼小中を貫いたカリキュラムについて,子どもの成長を実感し,期待を高めていることがうかがえる。さらに,松本学校園が,幼小中を一貫する特別な教育課程を編成しようとしていることや,3つの資質・能力(「3つの力」)を育む授業に取り組む姿勢に理解を示していることもうかがえる。 ア 子どもにとっての学びのストーリーの明確化と体系化 イ 子どもの学びやカリキュラムの効果をより信頼性・妥当性をもって評価する方法の開発 ウ 子どもの学習状況のデータの蓄積と分析を個別最適な学びへ 【子どもの学習状況のデータの蓄積と,それに基づく個別最適化された学びを保障するためのイメージ】 エ 「探究的な学び」をデザインし,実践していく教師の思考・判断の蓄積と体系化 ②幼小中全職員・WT所属の大学教員による,持続可能でより充実の協働体制づくり ア 共有に至る過程を支える組織学習の推進 イ 小中接続教科等ワーキングチームの充実 (2)幼小接続に関わって ①幼稚園における【遊び】について ②小学校低学年における【遊びの領域化】について (3)小中接続に関わって ①小学校高学年からの【領域の教科化】について (4)中学校における「教科等の総合化」に関わって ①「探究的な学びのデザイン」や「総合的な学習の時間」について (5)その他 ①幼小中一貫教育に関する先行研究の調査と,現在取り組んでいる学校園の視察 ②ICTを実践や教育研究に活かすための,更なる資源の整備と活用 - 10 -

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