総合人間科学系研究紹介2024
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e-Learningセンター研究から広がる未来卒業後の未来像新村 正明 教授長野県企業局、長野県情報技術試験場を経て、2002年より工学部、 2022年よりe-Learningセンター。信州大学全学教育基盤システム[eALPS]の開発�運用に従事。22学習者の演習状況の可視化と状態推定を行うシステム語学学習手法の1つである多読を支援するシステム情報技術の習得には、自分の手を動かす演習が効果的です。ですが、個人単位で演習を行うには人数分の演習環境を用意する必要があります。特に、サーバを使うような演習では、人数分のサーバが必要になります。そこで、仮想化技術を用いることで、少ない資源でも大人数の演習を行うことが可能な演習システムを開発しています。さらに、個々の演習環境から演習の進捗状況を収集し、学習者自身が進捗状況を把握したり、指導者が演習の進行状況を確認することができる機能も開発しています。Youtube や Netflixのようにインターネットを使ったコンテンツ配信が多くなり、WBCのように突然、巨大なアクセスが集中するような事例も増えてきました。信州大学の教育基盤システムでも同様なことが起きます。この研究は、このような事態にどのように対応するか考え、それに必要な技術開発を行っています。みなさんが普段、検索したり、動画を見たりしているサービスと同じ仕組みで、私たちのシステムも作られています。実際に、そのようなサービスを提供する会社や、サービスの構築を行っている会社で活躍している卒業生も沢山います。総合人間科学系e-Learningセンター学習を支援し記録するインフラ構築

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