研究紹介_2024_日本語版(工学部)
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電⼦情報植物の構造と数値を結ぶベクタデータクラウドの構築認知的インタラクションデザイン学:意思疎通のモデル論的情報通信技術による遠隔システムの構築とセンシング技術の抽象概念を用いたロボットの自然言語対話技術の開発34教授⼩林⼀樹研究から広がる未来研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワードインタラクションデザイン・ヒューマンエージェントインタラクション・スマート農業・データ駆動型農業・IoT・雰囲気⼯学・認知科学・社会⼼理学・おばけ⼯学卒業後の未来像最近の研究トピックス小林研究室では、人間と人工物の間で円滑な意思疎通を実現するための「インタラクションデザイン」と、IoTやICTといった情報技術を農業に活用するための「アグリテック」に関する2つの研究に取り組んでいます。インタラクションデザインとは人間とロボットやソフトウェアとの間でやりとりされる情報とその処理過程をデザインすることであり、独自のロボットやソフトウェアの開発を通して効果を検証しています。また、アグリテックでは農業に最新の情報技術を応用することで、植物の状態を自動で判定したり、人間の意思決定を支援するシステムを開発しています。人間の気持を理解し、その人に合わせて支援してくれる機械が普及すれば、効率や結果ばかりを重んじる現代社会が少しは良い方向に進むかもしれません。私の研究室ではそんな未来を少しずつ拓く研究を行っています。【私の学問へのきっかけ】身の回りの家電や製品は多くの人にとって使いやすいように設計されています。しかし、自分にとっても使いやすいという保証はありません。そういった人間の主観の世界に対して、コンピュータが自分で考えながら問題を解決する技術に出会い、とても感動しました。それをきっかけに、新しい技術の確立に貢献できる仕事に就きたいと考えるようになりました。様々な製品やシステムを設計する上で、それを利用する人間の認知特性や心理を理解することは欠かせない要素の1つです。コンピュータと人間に関する深い知識を元に、新しい発想で問題解決する技術者や研究者が未来像です。▲VR空間における身体が消失するエージェントの効果を調査する研究▲深層学習を用いた果実サイズと果実形状の自動抽出に関する研究国立総合研究大学院大学修了後、関西学院大学・博士研究員、信州大学・助教、准教授を経て、2021年より現職。研究分野はインタラクションデザイン、ヒューマンエージェントインタラクション、人工知能、アグリテックなど。人間の社会的な反応に基づくユーザインタフェース設計ロボットやエージェントなどの自律的システムと人間との協調作業フィールドモニタリングやスマート化モニタリングのためのIoTシステムの構築人間が感じる雰囲気を工学的に扱うための方法論認知科学的な視点からの人工物設計IoTデバイスやインタラクティブシステムのラピッドプロトタイピング忌避効果の持続可能なエッジコンピューティングAI鳥害防止システムの応用研究(生研支援センター)(科研若手B)理解と人工物設計への応用(科研新学術領域)情報工学との連携による農林水産分野の情報インフラの構築(農林水産省)開発(民間企業との共同研究)音声対話エージェントにおける人工的モダリティを用いた外部表出(民間企業との共同研究)(民間企業との共同研究)ワイヤレス高精細画像通信による鳥獣害防止AIシステムの開発(総務省)【写真&写真キャプション】写真フォーマット:上下2つのエリア分。幅約311px程度の画像キャプション文字数:各28文字程度使用フォント:MSゴシック-7pt記述スタイル:「だ・である」調文末に「。」はつけない高精細全天球農園モニタリングシステムソーシャルグルーミングを用いた情報通知エージェント。ディスプレイの裏からスマートフォンが動いて姿を表すことで情報を通知高精細農園モニタリングシステムの構成システム⼯学科⼈と⼈⼯物の以⼼伝⼼デザインとデータ駆動型の農業︓アグリテック

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