研究紹介_2024_日本語版(工学部)
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建築学科ゴミステーション、ツリーハウスなど、“小さな木造”の親子3世代が楽しめるツリーハウスの設計(小海町民間ホテル被災地における観光復興を核にした持続的地域社会モデル構築中山間地域の遊休化施設の改修による小規模多機能型地域拠点106教授寺内美紀⼦研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績研究キーワード建築設計・建築意匠・デザイン・空間構成・都市空間・まちづくり研究から広がる未来卒業後の未来像最近の研究トピックス寺内研究室では、建築設計、デザインサーベイなど「デザイン」をキーワードに活動しています。また、こうした活動の理論的根拠を求めて、建築や都市空間を対象に意匠論および空間構成論として研究を進めています。建物だけでなく公園やまちなみといった、私たちをとりまく環境全てに興味をもち、特徴を理解することから、デザインは始まります。設計競技や、住宅の設計、まちづくりなど、様々なプロジェクトを通して、地域のみなさんに愛されるデザインを提案しています。寺内研究室では、様々なデザイン活動を展開しています。調査の段階からワークショップを経て、実施設計に至る息の長いプロジェクトもありますし、限られた時間のなかでベストな提案が求められる設計コンペティションにも参加しています。研究室はひとつのチームです。学生と教員が一体となってよりよい案を模索し、プレゼンテーションについても探求しています。【私の学問へのきっかけ】子どもの頃から、絵や工作が好きで「手をつかう」仕事に就きたいと思っていました。高校の学園祭で舞台装置を作ったとき、受験先として「建築学科」を意識しましたが、友達の応募書類をもらって受験したくらいで、大学に入学した当初は深く考えていませんでした。なんとなくそのまま進み、大学院で建築意匠の研究室に進んで、様々なプロジェクトに関わるうちに建築設計の世界に入る覚悟ができたように思います。建築設計事務所や建設会社など設計や施工部門に卒業生を多く輩出しています。また、公官庁やコンサルといった公共施設の企画や運営に携わったり、編集デザインや内装設計にすすむ卒業生もいます。デザイナーとして幅広いジャンルで活躍してくれることを願っています。賃貸住宅メーカーのコンペに研究室で参加、森林と銭湯という長野の資源を生かしたリノベーションを提案、最優秀賞を獲得福祉施設助成に設計チームとして参加、廃校を地域拠点となる福祉施設に改修提案www.tera-lab.com東京工業大学助手、茨城大学准教授、信州大学准教授を経て2018年より現職。専門分野は、建築設計、建築意匠。住宅からまちづくりまで様々な対象でデザイン活動を展開。設計だけでなく、建築や都市空間の空間構成に関する研究も行う。デザインカフェ内装、民家改修など公共建築の実施プロポーザルの参加地域拠点となる総合的な未来型福祉施設のデザイン空間構成論から設計論への展開住民ワークショップの企画・運営都市空間のリサーチと都市デザインの実践中心市街地から中山間地域まで含めた“まち”の再生のランドスケープデザイン提案)松澤宥Ψの部屋展示計画(信濃美術館委託研究)景観計画実践プラン-ゴミステーション設計・制作(長野県木祖村)建物履歴を使ったテーラーメードカルテの構築と中山間地域の空き家解消プロセスの構築(科研費挑戦的萌芽(代表))に関する研究(科研費挑戦的萌芽(分担))モデルの提案(科研費基盤C(代表))「福祉総合コミュニティ/七色の街づくり」を実践するためのデザインに関する研究(社会福祉法人北アルプスの風共同研究)日本財団みらいの福祉施設建築プロジェクト一次審査通過『新生!ちくhope七色ショー学校へ』(設計提案、提案書の作成)カフェの内装改修を研究室で実施、図面作成から家具のリメイクまで担当(雑誌「住宅建築」2018年2月号)長野県立美術館『生誕100年松澤宥展』において、プサイの部屋の実測調査、実物大展示を担当(2022年2月)賃貸住宅メーカーのコンペに参加、長野の資源を生かしたリノベーションを提案、最優秀賞を獲得建築から都市空間へ、デザインの可能性を広げる

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