教育学部研究紹介2023
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奥おく村むら真ま衣い子こ宮みや野の 尚ひさし教職大学院グループ37【研究分野】障害児者心理学、特別支援教育 場面緘黙児者の心理過程の解明と発達段階に応じた支援方法について、当事者や教師に対する調査と実践から追究しています。 場面緘黙は学校などの慣れない状況で話せないことを主症状とする情緒障害ですが、症状の現れ方には個人差があり、授業への関わり方やクラスメイトとの相互交渉の持ち方、学校生活への適応状況が異なります。多様な状態像の理解とそれを踏まえた個に応じた支援を可能とするために、以下のことに取り組んでいます。 1) 幼少期から成人期にわたる場面緘黙の心理過程の解明 2) 統合的行動アプローチの実践:教育・心理・医療・家庭との連携による専門的支援の模索 3) 学校における合理的配慮の検討:学習機会の保障や対人関係の形成支援【研究分野】教育史、教育経営、教師教育 教師が教える営みの中でどのような豊かな学びを展開しているのかに関心があり、教育経営・教師教育史研究に取り組んでいます。特に現職教師が子どもだけではなく、他の教師や教員志望学生を指導する中でどのように自己を教育しているのかを分析しています。著書:『ウィネトカ・プランにおける教職大学院の成立過程』風間書房、2021年。論文:「ウィネトカ・プラン成立期における活動領域の意義―教師の力量形成のための構想―」『日本の教育史学』第61集、2018年/「大阪市大宝尋常小学校における児童研究―大正期の実践改革に与えたアメリカ教育測定研究の影響―」『アメリカ教育研究』第31号、2021年など。助教助教【研究テーマ】場面緘黙の生涯発達的視点に基づく支援アプローチの検討【研究テーマ】学生・教員指導を通した教師の職能成長/アメリカにおける教職大学院の歴史的研究

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