教育学部研究紹介2023
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神かん原ばら 浩ひろし坂さか口ぐち 雅まさ彦ひこ竹たけ下した 欣よし宏ひろ植うえ原はら 俊とし晴はる理科教育コース19准教授准教授准教授助教【研究分野】物性物理学(実験)、物理教育 点接合や破断接合、または接触界面における電気伝導測定を通して、バルク(塊)では見られない、局所的に特徴的な現象の物性実験研究を行っています。具体的には、金属強磁性体の接合を介した電子系秩序状態の電気伝導特性や、⽔素雰囲気下における金属酸化物の還元反応にともなう界面電気抵抗変化などを調べています。 物理教育関連では、酸化物高温超伝導体、ネオジム磁石などを用いて、力学や電磁気学分野の物理演示実験教材の開発研究を行っています。また、液体窒素を用いた「超低温の世界」の出前授業を小・中・高で行っています。【研究分野】神経生物学、理科教育学1.神経系の構造と機能の解明 http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/education/course/science/labo/biology/02.html  現在はショウジョウバエを用いてライブイメージング等を行っています。(写真:幼虫体壁感覚ニューロンのKaede蛋白による神経解剖学的解析例) 2.理科教育研究。現在は生物学理解のため数学や物理学との関連性理解が重要だと想起させる教材の開発・研究を行っています。論文:教育学部理数教員志望学生に数学・物理学の必要性を意識させる生物教育 : メンフクロウの音源定位の教材化 他【研究分野】地質学(第四紀学、火山灰層序学) 第四紀と呼ばれる地球の歴史の中で一番新しい時代(約260万年前〜現在)を対象として、大地の生い立ちを読み解く研究をしています。大地は不動ではなく、とてもゆっくりではありますが絶えず変化しています。2014年の噴⽕(御嶽山)や地震(白⾺村)、2019年の千曲川の決壊(長野市)、2021年の⼟石流(岡⾕市)など、長野県内でも大きな災害が発生しました。しかし、このような現象こそが大地を変化させ、私たちが暮らす⼟地を生み出してきたのです。ですから、自分たちが暮らす大地のでき方を理解することは、被害を減らすことにもつながると考え、研究を続けています。 長野県の大地と石ころについて興味があれば↓(「信大石ころ」で検索してもヒットします) https://www.shinshu-u.ac.jp/project/chishitsuzu/【研究分野】理科教育学、教授学習心理学 小・中学校の理科の授業では、一般的に帰納的な「科学の方法」で問題解決学習や探究学習が行われています。けれど、観察、実験を通して、理論を支持する結果を積み上げたとしても、その理論が正当化される訳ではありません。また、「科学の方法」には、理論に対する反証など演繹的な方法もあります。後者の「科学の方法」を理科の授業にもっと取り入れれば、子どもたちは多様な「科学の方法」に触れることができ、「おもしろい理科の授業になるのでは…」と考えています。論文: 「観察・実験の結果を演繹できる情報の有無が観察・実験に対する感情に及ぼす影響-中学2年生の「質量保存の法則」の実験を事例として-/「科学的知識の理解に対する操作的思考課題を導入した中学校理科の授業の効果-「知識の3⽔準」を観点として-」ほか【研究テーマ】接合系における電気伝導に着目した物性研究/物理実験教材の開発【研究テーマ】ショウジョウバエ神経生物学/数学や理科各領域の関連性を想起させる教材の開発・研究【研究テーマ】盆地と山地の形成過程に関する研究/最終氷期の自然環境と人類の関わりに関する研究【研究テーマ】演繹的推論をベースとする理科の教授学習法/知識操作による概念的理解の促進

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