(写真一枚or複数枚組み合わせ)(写真一枚or複数枚組み合わせ)山田明義教授学位取得後、林業研究機関でのポスドクを経て、1999年11月より信州大学農学部。難培養性きのこ類の培養系確立、菌根の構造と機能の関係解明、きのこ類の進化と生態系における役割の解明、人類のきのこ食文化に関心がある。泉山茂之教授2006年信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター准教授、2010年より現職、研究分野は哺乳類学、野生動物管理学。過酷な山岳環境に生息する野生動物の長期研究を進めています人間と野生動物とのよりよい関係を目指して努力を続けています野外調査で収集したマツタケの子実体マツタケ培養株とアカマツ実生との共培養応用真菌学研究室動物生態学研究室研究から広がる未来卒業後の未来像研究から広がる未来豊かな自然環境に恵まれた日本アルプスを調査・研究の拠点とし、生息環境が厳しい寒冷・高山環境に生息する野生生物についての長期にわたる基礎的な生態研究と、グローバルな気候変動や自然環境の変化による、陸上生態系の推移の把握と、将来の予測を行う。さらには、中部山岳地域における調査・研究を核としつつ、アジアや地球規模での山岳における調査・研究との比較や、共同研究を進める。卒業後の未来像公務員、博物館、教員、測量・コンサルタント、JA上伊那、民間(木材)、大学院進学など、大自然と真っ正面から向き合う仕事ばかりです。山田研究室では、マツタケをはじめとする菌根性きのこ類の生態解明と、その応用である栽培化に関する研究に取り組んでいます。菌根性きのこ類は培養が難しく、殆どの種では未だ人工栽培化に成功していません。また、生態が不明であったり、未発見の種も多いと考えられています。山田研究室では、広く国内・海外を対象に山野を駆け回り、野生きのこ類を収集しています。そして、分類や生態解明といった基礎的研究をベースに有望なきのこ類を見出し、植物との共培養を通じて子実体を形成させる人工栽培化技術を開発することを目指しています。中部山岳地域の山岳環境保全を目的として、野生動物の長期生態研究を実施しています。生息条件が厳しい高山・寒冷環境下において、野生動物たちがどのような手立てで生きているのかを明らかにするための研究を行っています。人間と野生動物との、より良い関係を目指して、野生動物の保護管理への取り組みと、農林業被害防除技術の普及を行っています。野生動物による農林業被害の軽減のため、研究成果をもとに防除技術の普及に取り組んでいます。マツタケやトリュフを自在に操り、それらの商業的な人工栽培が可能になると、人々のきのこに対する認識や食文化は大きく変革するはずです。研究室では、これを単なる純粋培養系で達成させるのではなく、自然界の摂理に沿った樹木との共生体として利用していく道筋をつけたいと考え、調査・実験を進めています。また、きのこ類は自然界における物質循環で大きな役割を果たすことから、地球環境に関わるCO2問題、環境放射能問題、資源循環型社会の創出などにも関わりを見出す事が出来ます。きのこという小さな研究対象を通じて、現代と未来の社会を開拓していける人材の育成を理想に掲げています。微生物の探索、培養、遺伝子解析といった実験操作技術が身に付きます。また、森林や山野を安全に調査できる幅広い技術についても学ぶ事ができます。さらに、長野県の代表的な地場産業であるきのこ栽培産業に関わる最新情報を踏まえて、関連産業へ就職する際に役立てる事ができます。生命機能科学コース動物資源生命科学コースきのこと植物の共生現象:菌根性きのこ類の基礎科学と人工栽培ニホンザルは、なぜ槍ヶ岳を目指すのかー過酷な山岳環境を生き抜くー10
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