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@諏訪湖フィールドラボREPORT双眼鏡を覗き込み、湖に飛来する野鳥を観察する参加者「サギのクチバシの色が、夏と冬で変わるのはどうして?」参加者の素朴な疑問に笠原助教自ら解説諏訪湖写真提供:諏訪市9:00 野鳥観察開始10:30 登壇者紹介・ 10:40 前半の野外活動の振り返り11:00 笠原先生講演 11:15 グループ討論、質問11:45 笠原先生へ質問や相談疑問に思ったことを12:00 昼食聞いてみよう!12:30 施設見学・機材見学フィールドラボ趣旨説明座談会の司会を務める学生スタッフの教育学部1年長田麻鈴さん「人の縁が繋ぐ研究者への道」ね、中高生が仕事の環境ややりがいなどについて学ぶ機会を創出しています。幼少期の理系イベント体験がその後の進路選択に寄与するとも言われていることから、「地域の特色を活かしている」ことや「自然や環境などのテーマは女子中高生が興味を持ちやすく、保護者からも好意的に捉えてもらいやすい」ことなどプロジェクトの採択要件に準拠するサイエンスカフェ、フィールドラボを精力的に開催。信州大学での履修科目や受験科目について高校生からの質問に答える学生スタッフ理学部2年の山田成乃助さん研究所内を見学。屋上で飼育されている水生生物を観察大学をはじめとする理工系学部への進学意欲を喚起するための有力な取り組みです。「体験を通して抱いた意見や感想を会場全体で共有することで様々な意見を取り入れ、多角的な視野を受け入れて、自分の考えを振り返るきっかけにして欲しい」。こう参加者に語りかけたのは、座談会で司会を務めた学生スタッフの長田麻鈴さん。現役信大生が主体となって行われる同イベントでは、中高生に理系進路や進学の具体的なイメージを描いてもらうこと、保護者に向けて安心して子供を送り出せる環境であることを、一番身近な立場からPRするのも学生の重要な任務です。信州大学のフィールドラボ最大の特徴は、なんと言っても信州の大自然を活動の場としていることです。今までにも、信州大学が研究フィールドとするさまざまな現場が舞台となってきました。笠原里恵先生と学生スタッフのみなさん07信州大学理学部が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の採択を受けて実施する「フィールドラボ」。女子中高生の理工系分野に対する興味関心を高め、理系進路を志すためのさまざまな取り組みを支援しています。2022年9月に開催した「フィールドラボin諏訪湖」では、信州大学理学部の笠原里恵助教を案内者として、野外フィールドを舞台にした野鳥観察と、笠原助教の実際の仕事場である理学部附属湖沼高地教育研究センター諏訪臨湖実験所の施設見学、研究者の仕事やキャリアパスなどについて聞く座談会を実施。笠原助教と現役信大生が、中高生の素朴な疑問に答えました。(文・上島 枝三子)「フィールドラボ」とは現場で働く方の実際の声を聞き、正しい知識を得ることを重視する信州大学の「フィールドラボ」。国が掲げる理工系分野における女性の活躍推進を背景に、「体験する」、「本物を知る」、「話が聞ける」の3つをキーワードに、野外を仕事場の一つとして活躍する技術者や研究者を案内者として実際の仕事場を訪信州大学の高大連携〜JST女子中高生の理系進路選択支援プログラム〜研究フィールドは目の前に広がる諏訪湖「フィールドラボ in 諏訪湖」

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