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オンデマンド配信講座シリーズ2年目となる『信州のファーストペンギン(※)…夢を拓くイノベーターたち』をテーマにしたヒューマン・ドキュメントを、公式動画チャンネルからネット配信で皆様にお届けしていますので、ぜひご覧ください。(※)ファーストペンギンとは、集団で行動するペンギンの群れの中から、最初に大海に飛び込む勇気ある1羽。転じて、リスクを恐れず果敢に挑戦するイノベーターへの敬意をこめて、米国では「ファーストペンギン」と呼んでいます。日本で生まれた感性工学は海外でもKANSEI ENGINEERINGと言われ、使用者の心理面での満足感を底上げする要素が強い。「品質」、「機能」、「価格」に続く4つめの価値として世界が注目する「感性価値」。強さやクールさを表現するスポーツウェア―のファスナーや膝をまげてもつっぱらない軽快なスーツ、快適に寝返りができるマットレスを開発してきた金井教授。感覚計測工学の技術を使えば、その製品が人の感覚にもたらす影響を客観的に数値化することができます。信州大学繊維学部が先頭を走る感性工学を基に、感性の世界基準づくりに挑みます。信州大学学術研究院(繊維学系)/繊維学部先進繊維・感性工学科先進繊維工学コース金井 博幸 教授信州大学先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所長/卓越教授齋藤 直人 教授14世界にネットワークを広げている“ファブラボ”というデジタル工作機器を活用した市民向けのものづくり工房をご存じでしょうか。大学の教育学部を拠点にしたファブラボは国内で唯一というFabLab Nagano(ファブラボ長野)を通じて新しいカタチの人材育成を行う村松教授。技術科の教員を目指す学生らとファブラボキッズと呼ばれる世界各国の子どもたちを対象にしたワークショップを開催し、日本の鯉のぼりや、アフリカのお面をつくるなどの試みを行います。FabLab Naganoを拠点としてものをつくる楽しさと、人がつながる楽しさ、教える楽しさと、学ぶ楽しさ、人づくりの輪が、次の世代の子どもたちへ、そして地域から世界に広がっています。人工補助心臓や人工内耳といった埋込型・装着型の医療機器開発に有効なツール「生理学的データ統合システム」の創出プロジェクトを牽引した整形外科医で生体医工学を専門とする齋藤教授。企業にとって大事な財産である開発知見をもとにオープンイノベーションする仕組みを構築しました。約7万件の集約したビックデータにさらにデータを追加、AI解析させることで加速度的に質が向上します。医療機器産業への新規参入に挑戦する企業、薬事審査突破を目指す企業、既存製品の品質向上に取り組む企業や研究者に向けて順次公開を予定しています。Episode04『オモシロイを形に』世界につながるものづくり教育で次世代のファーストペンギンを育てる信州大学学術研究院(教育学系)/教育学部ものづくり・技術教育コース 村松 浩幸 教授Episode05日本発! 「心地よさ」の世界基準づくりに挑むEpisode06生理学的データ統合システムが拓く医療機器産業の未来信州のファーストペンギン(2021年度版)

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