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文部科学省と科学技術振興機構(JST)のCOIプログラムに選定。全国18拠点のうちの一つ。ビジョン3「活気あふれる持続可能な社会の構築」に属し、多様な水源から水をつくり循環させる水循環社会を実現し、世界中の人々の生活の質“QOL”向上に貢献することを目ざす。キックオフシンポジウム開催長野市内のホテルでキックオフ記念式典を挙行。世界の水問題を俯瞰し、“新しい未来”を実現する信州大学アクア・イノベーション拠点のビジョンをお伝えした。富士通のスーパーコンピュータシステムの導入を決定(2014年7月より稼働)理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」と同じ富士通製のスーパーコンピュータを、地方大学では初めて信州大学に導入。理論演算性能は「京」と同等のCPUでPCの360倍。分子動力学シミュレーションにより、ナノカーボン膜の複雑な解析が可能になり、膜への汚れの付きにくさ、膜の透水性の高さのメカニズム解明に役立った。アクア・イノベーション拠点の中核施設となる信州大学国際科学イノベーションセンターは、文部科学省が公募した「地域資源等を活用した産学連携による国際科学イノベーション拠点整備事業」(2012年度)に採択され、国の支援を受けて設置。産学官が一つ屋根の下に集い、10年後を見通した革新的な研究開発課題を特定し、異分野融合体制で研究に取り組む場となった。開所式では、信州大学の客員教授で、2014年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二教授(カリフォルニア大学サンタバーバラ校、役職は当時)の記念講演を行った。従来は不可能であった高濃度の多層カーボンナノチューブ(MWCNT)をポリアミド(PA)に複合した逆浸透(RO)膜の開発に成功。信大開発膜は高い透水性と優れた耐ファウリング(汚濁)性および耐塩素性を有する。(Nature社の電子版科学誌「Scientific Reports」に掲載)03革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)に採択国際科学イノベーションセンターが竣工国際科学イノベーションセンター開所式カーボンナノチューブ(CNT)/ポリアミド(PA)複合逆浸透(RO)膜の開発に成功信大COIのキャラクターの愛称が「アクアッピ」に決定一般公募していた信大COIキャラクターの愛称が、1825通の応募の中から「アクアッピ」に決定!「水を表すアクアに『Peaceのピ』をつけた」「アクアとハッピーを掛け合わせた」のが名前の由来。「アクアッピ」は水の国からやってきた妖精。帽子や服、友達のイルカもキレイな水からできている。ナノカーボンで作られた魔法のスティックを振って、水を浄化することができる。201320142015アクア・イノベーション拠点(COI)9年間の軌跡。

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