理学部研究紹介2022
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1→→→42513■■■■■■■花木 章秀 研究室■■■■■■■沼田 泰英 研究室研究から広がる未来卒業後の未来像研究から広がる未来卒業後の未来像→→「微分積分などの高校以上の数学など役に立たない」などと言う人がいます。しかし私たちの身の回りには高度な数学があふれています。例えば、スマートフォンなどの通信機器、またごくありふれた家電製品などでも、どれだけの高度な数学が利用されているか分からないほどです。また、近年の情報理論においては「有限」の数学の重要性が増してきています。私の研究の主題は「代数的組合せ論」です。情報のノイズなどを取り除く「誤り訂正符号」、効率の良い配置を考える「配置理論」など、「組合せ論」の扱うことは非常に多岐に渡ります。そのうち、性質の良いもの、美しいもの、の多くは代数的に良い性質をもっています。これらのものを高度に抽象化したものに「アソシエーション・スキーム」があります。それを「代数学」、特に「環論」、「表現論」の手法を用いて研究しています。花木 章秀 教授千葉大学大学院修了博士(理学)山梨大学工学部助手信州大学理学部、講師、助教授、准教授を経て、現在信州大学理学部教授沼田 泰英 准教授2007年 北海道大学大学院理学研究科博士課程修了(博士(理学))。専門は、数え上げ組合せ論および表現論的組合せ論。私は、主に、表現論と呼ばれる数学の一分野に現れるような組合せ論的対象に関して、数え上げ組合せ論の視点からの研究を行なっています。対称函数や既約表現というものをコントロールするヤング図形というものが主たる研究対象です。また、それ以外にも、組合せ論的な議論が可能な対象全般に興味があり、最近では、計算代数統計学と呼ばれる分野や位相幾何学的データ解析と呼ばれる手法などに現れる組合せ論的な構造にも興味を持っています。与えられた空間に与えられた形のものをなるべくたくさん入れることを考えます。すき間なく埋め込むことができるのであれば簡単ですが、一般には未解決で、非常に難しい問題の一つです。これは「最適化問題」の一つであって、「配送システム」や「スケジュール管理」など、多くの実用的な応用をもつ問題です。そして「配置理論」の重要な応用例でもあります。私の研究は基礎的なものであって、それが直接的に生活に役立つことは期待しにくいですが、将来何らかの形で何かの役に立つことを期待しています。私のセミナーで学んだことが卒業後の仕事に直接役に立つことはないでしょう。しかしセミナーで学ぶことは学生の能力を十分に伸ばしていると思います。その力をどう活かすか。卒業後の進路はその人次第です。端的に言えば、個数を数える事が、数え上げ組合せ論における目標の一つです。しかし、個数を数えると言っても、ただ単に個数の公式を見つけましょうという問題を解くだけではありません。個数が等しい対象を探してよい一対一対応を作り、その対応を通して、異なる研究対象の橋渡しをし、現象をより深く理解できるようにするのが目標です。弊研究室に限らず数学を専攻した学生は、論理的に判断を議論をする能力が鍛えられます。この能力は普遍的な能力ですので、職種を問わず様々な就職先で、この能力を生かすことで活躍していると思います。5箱からなるヤング図形:ヤング図形というのは、このように正方形のマス目を階段状に並べたもの。ヤング図形の成長列と標準ヤング盤:ヤングのマス目に数を書き入れたヤング盤も重要な研究対象の一つ。対称デザインFano plane距離正則グラフShrinkhande Graph数理科学コース数理科学コース数学科数学科現代生活を支える基礎科学個数から眺める数学

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