医学部医学科研究案内2022_日本語
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実際の3D-CT画像赤:肺動脈、水色:肺静脈、薄茶色:気管気管支甲状腺癌切除検体乳腺内分泌外科手術乳癌のマンモグラフィ(矢印)甲状腺癌細胞株でのEpCAM/CD44発現教室内での研究の様子乳癌細胞での様々な蛋白発現の変化・肺の3DCT画像を用いた区域解剖の研究と新規区域切除術の開発(図)・肺の再生の証明と、区域切除と再生医療を組み合わせた新たな治療法の確立・肺癌に対する免疫治療(CAR-T細胞療法)の開発研究から広がる未来現在、がんの部位別死亡者数の第一位である肺癌が我々の主な研究対象です。我々が行う全ての研究が、日々の臨床における、個々の患者さんへの利益につながり、さらに将来的な呼吸器外科学の進歩につながることを目指します。基礎研究から臨床研究まで、日常臨床における幅広い疑問や興味に対して、その知識と理解を深め、その成果を日本そして世界に向けて発信する「academicsurgeon」になりましょう。日々の臨床を通して、優れた臨床力、確かな技術を持った呼吸器外科医を目指し、ともに日本一の呼吸器外科教室を作っていきましょう。・甲状腺癌・乳癌の悪性度や進展に関与する分子の解析・乳癌や甲状腺癌に抗腫瘍薬が効かなくなる機序(薬剤耐性機構)の解析研究から広がる未来目指すべきもの・日本で罹患率の高い乳癌、甲状腺癌に立ち向かう専門性の高い腫瘍外科医。・基礎研究を通し、その成果の理解のもとに診療や臨床研究を行うことができる 「Academicsurgeon」。卒業後の未来像手術を最大の武器に患者さんの病に挑んでいく外科医はやりがいに満ちあふれています。若い時期に研究にも取り組み、臨床で経験される疑問や問題点に立ち向かう意識を常に持ち、創造性豊かな「Academicsurgeon」として信州はもちろん、世界に羽ばたきましょう。外科学教室呼吸器外科学分野は令和元年(2019年)8月の初代清水公裕教授の着任により、新たに独立した診療科として誕生しました。主に肺癌、胸腺上皮性腫瘍(胸腺腫、胸腺癌)などの悪性疾患から、自然気胸、炎症性肺疾患、などの良性疾患、さらに胸部外傷など幅広い疾患に対する外科治療を担当しています。患者さんの身体の負担の少ない内視鏡手術(胸腔鏡手術やロボット手術)をもちいた“痛くない手術”と、小型早期肺癌などに対し3D-CTを駆使して正常肺の温存を図る区域切除“苦しくない手術”を積極的に行っています。(詳しくはホームページをご覧ください。https://shinshu-surgery.jp/thoracic)外科は手術を中心に患者さんの病に立ち向かうとても魅力的な診療科です。乳腺内分泌外科学分野では、乳癌、甲状腺癌を中心に総合的な腫瘍の診療を行っています。また、腫瘍を科学的に考え治療を遂行できる「Academicsurgeon」を育成すべく、腫瘍の基礎医学的な研究にも力を入れています。臨床および研究の成果を信州から世界に向けて発信し、地域では専門性の高い外科医療を提供できるように、一同努力しています。26主な研究テーマ卒業後の未来像主な研究テーマ呼吸器外科学分野呼吸器外科学分野(教授 清水公裕)(教授 清水公裕)乳腺内分泌外科学分野乳腺内分泌外科学分野(チーフ:教授 伊藤研一)(チーフ:教授 伊藤研一)“外科学外科学日本一の呼吸器外科を目指して!Surgical oncologist として乳癌・甲状腺癌の治療の発展を目指します

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