医学部医学科研究案内2022_日本語
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サイトカイン受容体の小胞輸送Nアセチルグルコサミン転移酵素欠損マウスにおける分化型胃癌の病理組織像芳香族炭化水素受容体欠損マウス回盲部に認められる大腸癌教室のメンバーイムノグロブリンの抗炎症作用と川崎病・大腸癌発症と腸内細菌の関連・自己炎症性疾患の免疫学的解析・胃癌発生における腺粘液糖鎖の機能と感染症との関連研究から広がる未来病気の原因には、先天的なものと後天的なものがあります。遺伝子改変マウスを用いた解析により、遺伝子異常が直接発癌を引き起こしているわけでなく、炎症を引き起こすことが明らかとなってきました。さらに研究を進めて、新たな治療法や、予防法の開発につなげていくことを目指します。大学院修了後は、研究者として留学や就職などの道が考えられます。医師の場合は、本講座で研究を終えた後、元の専門に戻る方が多いです。・川崎病の遺伝的背景の解明・サイトカイン・増殖因子シグナル伝達の解明・リンパ球の増殖・分化調節の解明・ウイルス発がんの解明研究から広がる未来研究内容で述べましたが、研究成果は川崎病の治療や診断に直接つながるものです。医学研究の醍醐味は、この様に人々の健康に直接寄与することが出来ることです。これまでの卒業生は大学の研究者をはじめとして、企業の開発・研究部門で活躍しております。慢性炎症は、がん、生活習慣病、神経変性疾患、自己免疫疾患、動脈硬化症など様々な病気の原因となることが、近年わかってきました。本研究室では、様々な動物モデルをもちいて、腫瘍や自己炎症性疾患の病態解明や発症要因を探っています。我が国では年間10,000人以上の小児が川崎病を発生します。多くの場合、治療が奏功しますが、少数の小児で心臓に冠動脈瘤が出来ます。川崎病の原因は不明で、近年遺伝的背景が重要な要因と考えられています。私たちの教室では川崎病の遺伝的背景の解明を目指して、日夜研究を行っています。得られた研究成果は川崎病治療の改善や診断に役立てられます。その他、下記にありますように、いくつかの研究テーマで研究しております。9主な研究テーマ卒業後の未来像主な研究テーマ卒業後の未来像(教授 中山 淳)(教授 竹下敏一)病理学免疫・微生物学炎症性疾患を免疫学・病理学的に解明する宝を目指し、いざ大海原へ

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