INTEGRATED_REPORT_2022_web
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ビジョン・経営戦略活動実績ガバナンス人と地域の資産財務情報Integrated Report 2022 Shinshu UniversityNETWORK教員養成課程約6割の教員輩出さらにその約6割強が長野県内就職TOPICS49信州大学教育学部附属学校園では「学び続ける教員の養成拠点」として、附属学校教員、教職大学院生および地域の学校教員がともに研修し、力量を高めています。例えば、新型コロナウイルス感染症対策におけるオンライン授業の様子等を近隣の公立学校教員に公開したり、同対策下での公開研究会を、非同期型と同期型を組み合わせたオンライン、あるいは、対面と同期型オン長野県教育委員会、学校等と連携を図り、理論的、実証的かつ臨床的な研究・開発を行うことで「次世代型学び」を探求し、学生の教育や現場の先生方の研修に寄与しています。長野県ICT教育推進センターと信州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センターの共催で、GIGAスクールやICT活用でのお悩み事や相談事に対応し、ともに考え、その解決の糸口を見つけていこうと、「教育DXお悩み相談室」を開設しています。GIGAスクールやICT活用に関する最新の情報提供などもしながら、様々な意見交換をしています。長野県内の自治体・教育委員会を対象に、GIGAスクールに関わる整備計画の策定から校内研修支援まで、ニーズに応じた幅広い支援活動を実施しています。また、県内市町村教育委員会や学校を対象としたGIGAスクールオンライン研修の配信等、 GIGAスクール構想やクラウド活用推進に向けた取組を実施しています。全国的な取組として、文部科学省、Google for Education、NHK、独立行政法人教職員支援機構(NITS)などと連携して、GIGAスクール構想に関する学校への支援や共同研究に取り組んでいます。また、県内外問わず、地方自治体の教育委員会、学校へのICT活用授業に関する指導助言や研修、教員の働き方改革に伴う校務・業務のDXの支援を行うとともに、学生によるICT活用に関するオンライン教員研修の実施等を通して、学校現場への貢献や、教員の指導力向上に務めています。テクノホライゾン株式会社エルモカンパニーと教育学部附属次世代型学び研究開発センターとの共同研究の成果物として、教員養成段階における実物投影機活用事例集「ACCADEMICA(アカデミカ)」を発行し、現在までに約10,000部が無償で配布されています。教員養成課程の授業における定番教育ICT機器である実物投影機を活用したオンライン授業、ハイブリッド授業における活用法や、対面授業における学生の活用をまとめた実物投影機活用事例集です。学生らのICT活用指導力をより高め、優れた次世代の教員を輩出するとともに、教員研修のみならず、教員養成段階でのICT活用指導力育成への関心の向上にも貢献しています。ラインの併用により開催したりすることを通して、授業実践に基づき地域の学校教員とともに学ぶ場を提供しました。これらの取組を通して、附属学校教員はカリキュラム・マネジメント、「持続可能な社会の構築」の観点から関連分野をつなげて総合的に取り組む教育内容や手法の開発、GIGAスクール対応に係る力量や指導的教員としての力量を発揮しました。教員養成課程における実物投影機活用事例集の発行2021年4月1日に長野県庁内に設置された長野県ICT教育推進センターでは、長野県教育委員会の枠組みを超え、県庁内外で連携し、GIGA対応を進めています。「学び続ける教員の養成拠点」として信州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センター2021年度の教員養成課程卒業生教育DXお悩み相談室長野県ICT教育推進センター地域連携64人と地域の資産長野県の教育を支える55137250長野県の教育を支える信州大学教育学部の前身校、明治の長野県師範学校から、教育県長野県を支え続けた歴史と誇りは脈々と受け継がれています。04

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