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ビジョンと経営戦略活動実績ガバナンス人と地域の資産財務情報Integrated Report 2022 Shinshu UniversityTOPICS29水・エネルギー・物質を循環利用するサーキュラー(循環型)エコハウスが長野(工学)キャンパスに設置されました。この新施設は各企業と共同研究開発する様々な循環型デバイスを設置しており、技術実証の拠点となっています。災害時でも必要な機能が維持され、すべての人々が安全・安心の生活を堅持できるよう、山岳地・過疎地・島嶼部・発展途上国等でも速やかに導入できる分散型ライフラインとしての活用を想モバイル型エコハウス(株式会社アルメックステクノロジーズ)コンテナ型住居内に浄水器や貯水装置など各種循環型デバイスを備えた施設。雨水貯留装置雨ニティー500・200(株式会社竹村製作所)屋根に降った雨を衛生的に貯水できる雨水貯留タンク。サーキュラーエコラボ緊急用浄水装置 キューリック【信大クリスタル搭載】(株式会社竹村製作所・フタムラ化学株式会社)キューリックは背負って持ち運ぶこともできる手押しポンプタイプの浄水器。全棟型浄水デバイス【信大クリスタル搭載】(トクラス株式会社)井戸水や貯水タンクと接続し、家全体の生活用水に浄水できる機能がある。サーキュラーエコラボはサーキュラーエコハウスと同時に開設。サーキュラーエコハウスの資源循環を支える技術開発を目的にしており、信大クリスタルの結晶育成を自動化するロボットラボの運用や、水処理に関わるビッグデータ収集・解析などが行われます。エコラボで得た研究成果は、エコハウスで行う企業との技術実証にも活用されます。使用済みの紙をその場で再生できる機器「PaperLab®」(※)なども備え、リジェネラティブ(再生)をテーマに、キャンパス内の意識改革にもつなげています。(※)PaperLab®はセイコーエプソン株式会社の登録商標です。オンデマンド型浄水デバイス【信大クリスタル搭載】(トクラス株式会社)システムキッチンに信大クリスタルを使ったろ過材料を充填したカートリッジ式の浄水器が搭載されている。定しています。自然と共存する循環型社会を実践することで、持続的かつ安心して暮らせる世界を実現します。今後は、エコハウスを増設、ゼロカーボンスクウェアを形成し、学生や教職員、地域住民の皆様にサーキュラー(循環型)なライフスタイルに触れていただくことを予定しています。すべての人がかかわることで“、シン”のサステナリビング(安全・安心が担保された持続可能な暮らし方)への行動変容を探求し、さらに実証実験を加速させていきます。室内ドライファイバーテクノロジーを活用した循環型断熱・吸音材(セイコーエプソン株式会社)一度使用した紙を、水を使わずに繊維化、再生して作った循環型の断熱材・吸音材。高耐久型ダイヤモンド電極利用オゾン水生成器(東京理科大学 寺島千晶教授提供)水の電気分解によりオゾン水を生成するデバイス。自然と共存する循環型社会の実現を実践を通して信州から世界に発信する新施設サーキュラーエコハウスに設置された循環型設備例循環型社会を支える研究機器が稼働するサーキュラーエコラボ活動実績環境への取組信州発、循環型社会の新提案、サーキュラーエコハウスサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に向けた技術実証の場として長野(工学)キャンパスに誕生。02

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