INTEGRATED_REPORT_2022_web
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ビジョンと経営戦略活動実績ガバナンス人と地域の資産財務情報間接経費の一部負担助成金/自主財源Integrated Report 2022 Shinshu UniversityPROGRAM 企業の現場で、どのような悩みがあるのかを知ることができて良かった。研究はそういう課題を背景に取り組むべきものなので、研究者を目指すうえで貴重な財産になりました。 共同研究先の企業が抱える課題を深く知ることで、社会や企業側が研究者にどのようなことを求めているのかを意識づけるきっかけが得られました。 共同研究を行うなかで、これまでの研究では扱ってこなかったような実験系・解析手法を学ぶことができ、成長できたと思います。15信州大学「信州産学共創フェローシップ制度」は、本学の優秀かつ意欲のある博士課程の学生を「共創フェロー」として認定し、企業の理解と協力、連携を通じて、経済的支援や研究力強化支援、さらにキャリア形成支援を行うことで、高度イノベーション人材の育成を目指す新制度です。この制度は、企業に事業経費の一部をご負担いただく一方で、本学と実施している共同研究に認定した「共創フェロー」が参画することが大きな特徴の1つ。企業にとっては本事業にご協力いただくことで、当共創フェロー(学生)の声次世代高度人材『地域発志士』育成プログラム科学技術振興機構(JST)「次世代研究者挑戦的研究プログラム」の採択を受け、優秀な博士課程の学生を選抜し地域課題を解決できる人材育成のため、生活費・研究費等の経済的支援を行う事業「次世代高度人材「地域発志士」育成プログラム」を開始しました。異分野学生間の創造的交流や地域課題解決をベースとした地域実装プロジェクトの実施等により、学術界・産業界で即戦力となりうるトランスファブルスキル(※)を持つ人材の育成を目指します。(※)トランスファブルスキル:1つの文脈で学んだスキル(研究を行う上で学んだスキル等)の中で、他の状況、例えば、研究であれ、ビジネスであれ、今後の就職先において有効に活用できるようなスキル該の共同研究に対して、専門的な知識、スキルを有した優秀な博士課程の学生の協力が得られ、研究に一層の深化と進展が期待できます。また、希望者にはインターンシップや、共創フェローを交えた研究発表会等にも参加いただくことができ、本学とのより密度の高い連携により、良好なエンゲージメントが実現できます。「信州産学共創フェローシップ制度」が養成する人材像1. 研究者、技術者としての高い研究推進力を有し、優れたリーダーシップを発揮 する人材2. 専門研究領域のみならず、幅広い知見・ノウハウにより課題解決が可能な人材3. 科学技術の成果を社会的価値につなげる志を持ち、ステークホルダーおよび 専門家等と協力して研究開発及び研究成果の社会実装に当たる人材研究専念支援金研究費信州大学大学院総合医理工学研究科【博士課程】学生参画共同研究 現場に近い者と、学生さんのように研究に明るい方、双方が協力して研究することで、多角的な開発につながることが実感できました。 学生を受け入れ一緒に作業することで、部内でもいい刺激となりました。特に昨年入社の担当にとって、作業指導の機会も出来、モチベーション向上になったと思います。 長期インターンシップでうまくマッチングできれば、企業にとっても学生にとってもメリットのある制度だと思います。企業等特徴は産学官連携による仕組みの構築キャリア形成支援では企業文化を学ぶことも信州大学「信州産学共創フェローシップ制度」の仕組み信州大学研究力強化支援キャリアパス支援…信州産学共創フェローシップ企業文化理解ビジネス感覚の醸成インターンシップ…参加企業の声教育活動実績企業等との連携による高度イノベーション人材の養成信州大学独自の取組として「信州産学共創フェローシップ制度」を設け博士課程の学生向けの支援を充実させています。02

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