研究紹介_2023_日本語版(工学部)
61/150

数理計画法を活用した、精度保証付きアルゴリズム設計理論Online Optimization for Dynamic Power Management(中華木生成問題の一般化とそのアルゴリズムに関する研究(科研オンライン問題に対する平均的競合比の解析(科研費特別研電子情報59京大大学院修了後、関学大博士研究員、豊橋技科大助教を経て、2014年より現職。その間、ドイツフライブルク大客員研究員、中国電子科技大招聘副教授。博士(情報学)。専門はアルゴリズム理論ならびに最適化理論。アルゴリズム設計と性能解析最適化の理論と実践モデリング・費用最小化・利得最大化輸送計画問題・最小費用流問題見えない未来を最適化するオンライン最適化関数最適化に基づくアルゴリズム理論アルゴリズムの正しさの形式証明の新展開(科研費基盤C)数理計画法に基づくオンライン最適化に関する研究(科研費基盤C)人民共和国国家自然科学基金外国青年学者研究基金)費若手B)効用関数を導入したオンライン最適化問題に関する研究(科研費若手B)究員奨励費)できるだけ早く出口を見つけ、ロボットをすべて脱出させる自律分散アルゴリズムを設計コインコレクター問題を解くアルゴリズムを応用し、ステップハフマン木問題を解くアルゴリズムを設計「スキーレンタル問題」は、例えばモバイル端末において「1分操作がなければバックライト消灯」などのモードを選ぶことと表裏一体「ビンパッキング問題」は、理論計算機科学の重要なトピックであるだけなく、ロジスティクスや分散処理などに幅広い応用がある【私の学問へのきっかけ】私にとっては大学4年生進級時の研究室選びが大きなきっかけでした。実をいうとは私は、研究の内容ではなく、とにかく最もまじめに講義をしていた先生を選びました。その先生はいつも、綿密かつ膨大な準備をした上で、学生にじかに問いかける講義をされていました。良い先生についていけば、どんな研究にも存分に取り組めます。先のことは分からないが、今、行動を決めなければならないことがよくあります。日常生活のみならず、経済活動、ひいてはコンピュータの管理や設計においてもです。「スキー板はレンタル?買ってしまう?」「次々と荷物がやってくるが、配送トラックにどのように詰めるべき?」先のことの情報があれば、それを基づいてうまい行動がとれます。しかしながら、「一寸先は闇」といっていいほど予測がつかない事例も少なくありません。藤原研究室ではそのような事例の本質を突き止めたうえで、それに対する「戦略」や「アルゴリズム」を研究します。「一寸先は闇」といっていいほど将来の情報が非常にとぼしい状況において、現時点での最も良い選択肢を導くためのアルゴリズムを設計します。さらには、未来情報がもつ本質的価値を解き明かします。藤原研究室では、何よりも、問題解決能力を徹底的に磨き上げます。ただがむしゃらに問題に取り組むのではなく、まずは問題の本質を調べ上げ、そしてどんな解決法が適しているのかを理路整然と考え抜く総合的なスキルを鍛えます。准教授藤原洋志研究キーワード研究から広がる未来研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績アルゴリズム・最適化・数理計画法・オンライン最適化・組合せ最適化卒業後の未来像最近の研究トピックスシステム工学科⾒えない未来の攻略法

元のページ  ../index.html#61

このブックを見る